CULTURE丨2026.10.01

Skepta、7年ぶり待望の新作アルバム『Fork & Knife』始動 新曲「Innocent Smile」MV公開

Skeptaが、待望のニューアルバム『Fork & Knife』に向けた本格的な展開をスタートさせた。

2024年に発表され、当初は2026年の早い時期にリリースされる予定だった同作は、Skeptaにとって約7年ぶりとなる新たなプロジェクト。フルアルバム規模のラップ作品としては、2019年の『Ignorance Is Bliss』以来となる。

その幕開けを飾るのが、新曲「Innocent Smile」だ。ドラムンベースを代表するデュオのChase & Statusと、英国のバンドMadnessのボーカルとして知られるSuggsが参加。勢いのあるブレイクビーツを軸に、グライム、スカ、重厚なエレクトロニック・クラブミュージックを融合させ、それぞれの音楽的背景が交差する一曲に仕上がっている。

ロンドンで撮影されたミュージックビデオの監督は、Aidan Zamiriが務めた。映像では映画的なストーリーテリングと、2000年代の英国を思わせる懐かしいモチーフが組み合わされている。楽曲と映像の背景にあるのは、ナイジェリアから移住した両親のもと、北ロンドンで育ったSkepta自身の経験だ。同時に、英国社会で強まる多文化主義への否定的な空気にも目を向けている。

Skeptaは、英国ではひとつの教室に10を超える異なる国籍の子どもたちがいることも珍しくなく、幼い頃から他者の信念や宗教、言語を尊重するよう育てられてきたと説明。それこそが英国から優れた音楽シーンやサブジャンルが生まれる理由であり、同国のレイブ文化も、互いの持ち味を尊重する人々が混ざり合う場所だったとつづっている。

『Fork & Knife』では、Skeptaが長年関わってきた英国音楽の幅広さがあらためて打ち出される。グライムやUKガラージだけでなく、ハウス、ジャングル、レイブまでをつなぎ、彼自身を形作った多文化的な環境と音楽文化を作品へ落とし込む構想だ。

現時点でアルバムの正式な発売日は発表されていないが、2026年中のリリースが見込まれている。