CULTURE丨2026.09.29

トロフィーを床に叩きつける! Yung LeanとGENER8ION「STORM」、VMAsで圧巻パフォーマンス「一夜最高のステージ」

GENER8IONとYung Leanが、2026年9月27日にロサンゼルスのピーコック・シアターで開催された「MTV Video Music Awards」に初出演。「STORM」の異様な世界をステージ上に再現し、授賞式の最後を強烈なインパクトで締めくくった。Yung Leanにとっては、これがアメリカのテレビ番組での初パフォーマンスとなった。

ステージは、Yung Leanが舞台裏で椅子を床に叩きつける場面から始まる。続いてVMAsを象徴する「Moon Person」のトロフィーを手に取ると、そのまま会場へ。ステージに到着したYung Leanはトロフィーを床へ叩きつけ、破壊された像を残したまま、制服姿のダンサーたちが待つ巨大なひな壇へ向かった。

ダンサーから青いアイスクリームを渡されたYung Leanがそれを口にすると、楽曲がスタート。ひな壇に並んだ大勢のダンサーが激しく身体を揺らし、うねるような集団振付を展開していく。その中心に立つYung Leanは騒乱にのみ込まれることなく、ほとんど表情を変えない。最後はアイスクリームをカメラに吐きつけ、ステージを終えた。

この演出は、ロマン・ガヴラスが監督した「STORM」のミュージックビデオをライブ用に再構築したものだ。近未来の名門寄宿学校を舞台に、Yung Leanが威圧的な生徒を演じる映像で、終盤には制服姿の集団による狂気を帯びた群舞が登場する。VMAsでもそのクライマックスを軸に、MVの混沌と緊張感がそのまま持ち込まれた。

集団振付を手がけたのはダミアン・ジャレ。ダンサーたちは個々に激しく動きながらも、全体ではひとつの巨大な生物のように連動する。その中央でYung Leanだけが冷静さを崩さない構図が、ステージに強烈なコントラストを生み出した。

特に称賛されたのは、大がかりな装置や派手な歌唱に頼らず、立ち姿と独特の存在感だけで混乱の中心を支配したYung Leanのステージ力だ。ネット上では、このパフォーマンスを「一夜で最高のステージ」「生放送であの振付を成立させたことがすごい」「一夜で最も完成度の高い群舞」「異様なのに目が離せない」「授賞式というより短編映画の続編」と評価する声が相次いだ。最優秀振付賞を逃したことに対しても、「受賞するべきだった」「完全にショーを奪っていた」と結果を惜しむ声が上がっている。

「STORM」は、ビデオ・オブ・ザ・イヤー、最優秀長編ビデオ、最優秀監督賞、最優秀振付賞の4部門にノミネートされたものの、受賞には届かなかった。