MOVIE丨2025.06.25
韓国史上最悪の裁判の裏側 ラスト10分、愚直な軍人の最期の選択に涙する『大統領暗殺裁判 16日間の真実』

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チョ・ジョンソク(ドラマ「賢い医師生活」)、イ・ソンギュン(『パラサイト 半地下の家族』)、ユ・ジェミョン(『劇映画 孤独のグルメ』)の豪華キャスト共演、『王になった男』のチュ・チャンミン監督の最新作『大統領暗殺裁判 16日間の真実(原題:행복의 나라/幸せの国)』が、8月22日(金)より公開される。この度、予告編とポスタービジュアルが解禁となった。
軍事クーデターで政権を掌握し、独裁者と批判されるほど強大な権勢を振るった朴正煕(パク・チョンヒ)大統領。そんな彼が、国のナンバー2とも噂された側近の中央情報部(KCIA)部長金載圭(キム・ジェギュ)によって、1979年10月26日に暗殺された。本作は、このセンセーショナルな事件の裁判と、「10.26大統領暗殺」から「12.12軍事クーデター」という韓国近代史の中でも大きな歴史的事件に巻き込まれた3人の男を、一部フィクションを交えて史実に基づき描いた作品だ。
この韓国史上最悪の裁判とも言われる大統領暗殺裁判を、弁護する者、裁かれる者、裏で操る者、それぞれの目線でドラマチックに作り上げたのは、映画『王になった男』の監督チュ・チャンミン。前作で見せた手腕を今作でも遺憾なく発揮し、その当時に生きた人々の声にならない悲痛な叫びを鮮明に描き出している。
ポスタービジュアルは、映画オリジナルのキャラクターで、勝つためには手段を選ばない主人公の弁護士チョン・インフ役のチョ・ジョンソク、チョン・インフが弁護する上官の命令により暗殺事件に巻き込まれた愚直な軍人パク・テジュ役のイ・ソンギュン、そして裁判を裏で操る合同捜査団長チョン・サンドゥ役のユ・ジェミョンがずらりと並び、韓国史上最悪の裁判によって命運を共にすることとなった3人の真剣な表情が印象的なものとなっている。また「誰もが願った『幸せの国』。そこには助けなければならない人がいた—」という意味深なコピーが、物語の裏に隠された人間ドラマを想像させてくれる。
予告編では、韓国史上最悪の裁判と言われる「大統領暗殺裁判」の裏側がついに明らかに。1979年大統領暗殺から軍事クーデターをつなぐ、この知られざる裁判は、開廷直後から次期独裁者を狙う合同捜査団長チョン・サンドゥからのメモが法廷に何度も届き、不正に操られた状態だった。この現状に怒りを露わにし、公正な裁判を求めて戦う弁護士チョン・インフだったが、「どんなに必死に弁護しようと、大佐には死んでもらう」と圧力をかけられる。一方、「命令には従います」と命がかかっている裁判を前にしても、言い訳も命乞いをすることもなく、軍人としての矜持を貫くパク・テジュのその姿勢に、この不器用な人を救いたい、「救われるべき」とより強く思う弁護士チョン・インフだった。
また、映像の終わりには、泣きそうな顔で微笑む弁護士チョン・インフに、「君は真の弁護士だ」と穏やかな表情で伝える軍人パク・テジュの姿が印象的なものとなっている。権力に翻弄され、わずか16日間で閉廷した韓国史上最悪の裁判の行方は—。ラスト10分、軍人パク・テジュの最期の選択に誰もが涙するだろう。
『大統領暗殺裁判 16日間の真実』は8月22日(金)より全国ロードショー