STREAMING丨2025.12.25
「ゾッとするほどリアル」「目だけで感情が伝わる」キム・ユジョン、“ペク・アジン”役で世界を魅了『親愛なるX』
韓国ドラマ『親愛なるX』(Disney+で独占配信中)でペク・アジンを演じたキム・ユジョンへの評価がとにかく熱い。放送開始直後から国内外のレビューサイトやSNSには絶賛のコメントがあふれ、彼女の“キャリア最高の演技”とまで言われるほどだ。
本作は、地獄から抜け出し高みを目指すため、周囲の人間“X”たちを残酷に踏みにじる主人公と、彼女に翻弄される男性とのロマンスを描いた、ロマンス・サスペンス。人生の最底辺から頂点まで登りつめた女優ペク・アジン(キム・ユジョン)の壮絶な破滅と、彼女を守るために地獄を選んだユン・ジュンソ(キム・ヨンデ)の切なくも激しい愛の軌跡を描く。
演出を手がけるのは、『Sweet Home-俺と世界の絶望-』『ミスター・サンシャイン』『トッケビ〜君がくれた愛しい日々〜』『太陽の末裔』など、韓国ドラマ史に残る数々の名作を世に送り出してきたレジェンド・ヒットメーカーのイ・ウンボク監督。さらに、感覚的で繊細な演出力に定評のあるパク・ソヒョン監督が共同でメガホンを取り、緊張感と美しさが共存する映像世界を創り上げる。脚本には、2018年KBS単幕劇脚本公募で最優秀賞を受賞した脚本家チェ・ジャウォンと、原作ウェブトゥーン「親愛なるX」の作者であるバン・ジウンが参加。映像ならではの深みと緻密な心理描写に注目だ。「第30回釜山国際映画祭」で初公開された際には、観客・メディア双方から熱い反響を呼び、早くも“今年最も衝撃的な話題作”として注目を集めた。
美しい顔の裏に残酷な本性を隠す女、ペク・アジン。他人の心理を見抜き操る能力は、彼女が生き抜くために選んだ武器だった。不遇な過去から抜け出すため仮面を被った彼女は、「頂点」に立つという執念に燃え、手段を選ばない。彼女にとって他人とは、いつでも取り替え、消せる「X」でしかない。数多の犠牲を踏み台にして頂点に立った瞬間、自らの救いになると信じた誰かの手を取ったことで、予期せぬ亀裂が生じる。愛だと信じた感情は、果たして救いか、破滅か。そしてその背後には、彼女に踏みにじられた者たちによる反撃が待ち受けていた。
彼女の演技でまず目立つのは、幅広い感情を一気に引きずり出すような爆発力。怒りや悲しみ、虚無感、そして冷たい微笑みまで、シーンごとに振れ幅がとんでもなく大きい。特に感情がぶつかり合う場面では、言葉に頼らず表情と視線だけでキャラクターの狂気と脆さを描き切っていると評されている。世界中の視聴者から「異次元の演技」「映画主演級」と言われるのも納得の仕上がりだ。
ペク・アジンというキャラクターは、感情を“隠す”ことが求められる複雑な役柄。キム・ユジョン本人も「感情を抑えて演じるのが一番難しかった」と明かしているが、その繊細な感情の揺らぎを表に出さない演技こそ、批評家から「ゾッとするほどリアル」と高評価を受けているポイント。視線や口元のわずかな変化で物語を動かすような表現の巧さが、ドラマのダークトーンを強く支えている。
SNSでも「目だけで感情が伝わる」「台詞ひとつなくても全部わかる」と称賛が続出。たった数話で彼女の演技に心を掴まれたというレビューも多く、SNSでは「この役で賞を獲るべき」「人間性が破綻したキャラなのに感情移入してしまうのがヤバい」といった声も上がっている。
さらに、可愛らしいイメージが強かったキム・ユジョンが、ここまで冷酷で魔性の存在を演じ切ったことが“キャリアの転換点”として語られているのも印象的。国内のメディアでも、救いのないアジンの悲劇を見事に表現し、作品全体の緊張感を作り上げているとの評価が並ぶ。
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『親愛なるX』は複数の国で高視聴数を記録したが、その中心にあるのは間違いなくキム・ユジョンの存在感。可憐さ、残酷さ、脆さといった矛盾だらけの内面をひとつのキャラクターにまとめ上げたことで、彼女の演技力は改めて“世界クラス”と言われるようになった。
総じて、アジン役のキム・ユジョンは「ドラマを支える主軸」ではなく、「ドラマそのものを押し上げた主役」と言っても過言じゃない—そんな評価が世界中から寄せられている。
『親愛なるX』はDisney+で独占配信中









