CULTURE丨2026.04.12
BTS、「Hooligan」MV公開 超現実的な世界観とアート性を押し上げる視覚演出
BTSが『ARIRANG』収録曲「Hooligan」のミュージックビデオを公開した。「SWIM」「2.0」とは異なる系統の爆発的なエネルギーで構成され、グループの現在地を強烈に提示する映像に仕上がっている。
幕開けはJin。静寂に包まれた空間で黒い覆面をまとい姿を現すと、それを合図にするかのように数十人のダンサーが一斉に集結。瞬時に展開される群舞は圧巻で、7人のメンバーと大人数ダンサーが織りなすパフォーマンスは、視覚的な密度とスケールで圧倒する。食べ物や酒が並ぶ耽美な祝祭シーンが差し込まれ、そこに交錯するモノクロのカットが、メンバーそれぞれのオーラを鋭く切り取る。
映像のキーカラーとして機能するのは「赤」。苔むした灰色の建築空間を突き破るように現れる赤い衣装のダンサーたちは、無機質な背景と強烈に衝突し、異質な美しさを生み出す。さらに、重力を無視したかのように空中で静止する人物やオブジェクトが随所に配置され、超現実的な世界観を構築。アート性を押し上げる視覚演出が全編を貫く。
パフォーマンス面でも「Hooligan」は集大成といえる仕上がりだ。精緻さと爆発力を兼ね備えた群舞、淀みのないジェスチャー、そして空間を埋め尽くす人数のエネルギーが一体となり、楽曲の持つメッセージを身体的に体現。赤を基調としたセットは、彼らが歩んできた軌跡と、その先に続く道を象徴的に映し出す。

メンバーも完成度に手応えを示している。所属事務所BIGHIT MUSICを通じ、「ワイルドな衣装と各シーンが放つ雰囲気が格好よく、久々に撮影に没頭した」とコメント。ブラックアウターやサングラス、トゥースジェムといったディテールを効かせたスタイリングも、作品の世界観を強く支えている。
監督を務めたのは、Hannah Lux Davis。Ariana Grande、Doja Cat、Anne-Marieらとの仕事で知られるヒットメーカーであり、本作でもその手腕が存分に発揮されている。
「Hooligan」は、世界を駆け巡りながら自らの道を切り拓いてきた彼らの旅路を描いたオルタナティブヒップホップ。華やかなストリングスに鋭い剣戟音が重なるイントロ、刃がぶつかる音を取り入れたリズム、深く響く808ベースが混ざり合い、独特の緊張感を生む。荒々しいラップと甘いメロディの対比が、余裕を漂わせながら世界を進むイメージを立ち上げる。
さらに、約7年ぶりの日本公演『BTS WORLD TOUR “ARIRANG” IN JAPAN』が4月17日・18日に東京ドームで開催予定。これにあわせて、SHIBUYA TSUTAYAや東京ミッドタウン、東京ミッドタウン日比谷でのポップアップ展開、カスタマイズ缶イベントなど各種施策も実施される。公演は全国346館の映画館でライブビューイングされるほか、Weverseを通じた配信も予定されている。









