SPORTS2025.09.08

「世紀の采配ミス」「また監督で負けた」 山本由伸の勝ち星を潰したド軍・ロバーツ監督“謎の継投” まさかの逆転サヨナラ負けでファン怒り爆発

山本由伸

写真:USA TODAY Sports/ロイター/アフロ

9月6日(日本時間9月7日)に行われたボルティモア・オリオールズ対ロサンゼルス・ドジャースの一戦で、まさかの逆転負けを喫したロサンゼルス・ドジャース。その采配を巡り、デーブ・ロバーツ監督への批判が過熱している。

3-0、ドジャース3点のリードで迎えた9回裏・オリオールズの攻撃、2死走者なし。マウンド上にはここまでノーヒットピッチングの山本由伸、打席にはその山本に完璧に封じられていたジャクソン・ホリデーという場面。この場面で山本は、カウント2-1からの4球目、ストライクを取りにやや甘く入った内角いっぱい、152km/hのカットボールをライトへと運ばれ、ライトフェンスギリギリのソロ弾を浴びることに。ノーヒット完封目前での“まさかの一発”となったが、問題なのはその後。アウト1つ取れば試合終了、しかもまだ2点差のリードという状況であったにもかかわらず、ベンチからロバーツ監督が現れ、投手交代を告げることとなったのだ。

しかし、後を受けた2番手ブレイク・トレイネンは、いきなり2番のジェレマイア・ジャクソンにセンターへの2ベースを放たれ、続く3番のガナー・ヘンダーソンへは追い込みながらも死球を与えるという乱調で2死ながら一、二塁とピンチを招くと、続く4番のライアン・マウントキャッスルの打席で暴投、走者が進んで一塁が空いたことから、なし崩し的にマウントキャッスルを歩かせて2死満塁。ほぼ自滅に等しい内容でいたずらにピンチを拡大することに。
さきほどまでの楽勝ムードはどこへやら、一気にサヨナラのピンチとなると、案の定、トライネンは続く5番のコルトン・カウセルに対してストライクが入らず、押し出し死球を与えて3-2と1点差。ここでさすがのロバーツ監督も痺れを切らして3番手としてタナー・スコットをマウンドへと送るも、そのスコットが6番のエマヌエル・リベラに、サヨナラとなる2点タイムリーを浴びて試合終了。指揮官の迷采配しか敗因が見つからないという、まさかの惨敗となった。すると、こうしたまさかの逆転負けに、SNS上の野球ファンからは「なんで由伸代えた?w」「世紀の采配ミス」「また監督で負けた」「何を見せられてるの?w」「これはやってしまいましたなw」「山本とのハグはなんだったのかw」「由伸から勝ち星奪うのいい加減やめろよ」「トライネンじゃないだろ」「スコット完全に負け癖ついちゃってる」「正気とは思えない継投」「海外ドジャースファンブチギレてるぞw」「ある意味ヒリヒリする9月」といった様々な反響が巻き起こることに。

昨季は“新戦力”として獲得した大谷翔平に牽引される形でWS優勝を果たしたロバーツ監督。2016年からドジャースの監督としての9シーズンで8度の首位、2度のWS優勝と、輝かしい実績を誇り、今やMLB最高年俸監督にまでなった“名将”として日本のメディアは紹介するが、現地の有識者からは「資金力のあるドジャースで資産を食い潰して勝っているだけ」と、その手腕を疑う声はかねてより少なくない。名将か、はたまた迷将か。その評価はシーズン終了とともに、おのずと下されることとなりそうだ。

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