CULTURE丨2026.05.02
バンクシー、ロンドン中心部に新たな作品が突如出現 “目隠しされた旗手”が示すものとは?
ロンドン中心部に突如現れた新たなバンクシー作品が波紋を広げている。バンクシーが設置したのは、顔のない旗手の彫刻。場所は歴史的モニュメントが立ち並ぶロンドン・ウォータールー・プレイスで、水曜の夜のうちにクレーンで設置された。
彫刻はスーツ姿の人物が自らの旗で目隠しされたまま、台座から歩み出る姿を描く。台座には「Banksy」の署名が刻まれ、同日投稿されたInstagramで本人が作品を認証したことで、一気に注目が集まった。
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設置されたのはロンドン中心部セント・ジェームズ地区。周囲には英国の歴史的人物の記念像が並び、エドワード7世やフローレンス・ナイチンゲールのブロンズ像、クリミア戦争記念碑、さらにはアシーナ像がクラブの外観を見下ろす場所でもある。その文脈の中に、この匿名の旗手が紛れ込む構図は、政治的な含意を帯びているのではないか?ファンの間では、この作品を「盲目的な愛国心」への批評と見る声が広がっている。権力や国家の象徴に目を覆われた個人が、無自覚のまま破滅へ進む姿を示唆しているのではないか、という解釈だ。
作品がどれほどの期間残るのかは不明だが、長くはない可能性が高い。昨年もロンドン各地に突如現れたバンクシーの壁画は、抗議活動や監視、階級といったテーマを扱い、社会的議論を巻き起こした。9月には王立裁判所の壁に描かれた抗議者を殴る裁判官の作品が撤去され、その是非をめぐって大きな論争となったばかりだ。









