MOVIE丨2025.11.16
監督が列車強盗団に襲撃された実体験から着想! インドで“前例のない”超絶バイオレンスアクション『KILL 超覚醒』

© 2024 BY DHARMA PRODUCTIONS PVT. LTD. & SIKHYA ENTERTAINMENT PVT. LTD.
世界各国の映画祭を熱狂させたインドの本気!爆速エクストリーム・アクションインド映画『KILL 超覚醒』が、11月14日(金)より劇場公開中だ。この度、主演のラクシャと、ニキル・ナゲシュ・バート監督のオフィシャルインタビュー映像が解禁となった。
本作は、ノンストップで疾走する寝台列車を逃げ場のない究極のソリッド・シチュエーションに仕立てた、かつて見たことのないバイオレンス・アクション映画。「第48回トロント国際映画祭」ミッドナイト・マッドネス部門でのワールドプレミアを皮切りに、世界各国の映画祭で称賛を浴び、「2025年国際インド映画アカデミー賞」で5部門 を受賞。その熱狂の渦はとどまるところを知らず、『ジョン・ウィック』シリーズのチャド・スタエルスキ監督によるプロデュースでハリウッドリメイクも決定。スタエルスキ監督は本作について、「『KILL 超覚醒』は最近観たアクション映画の中で、最も躍動的でワイルド、そしてクリエイティブだ」とコメントしている。
舞台となるのは、インド東部ジャールカンド州から首都ニューデリーへの約1200キロのルートを疾走する寝台列車。そこに偶然乗り合わせた特殊部隊の最強戦士と、総勢40人の最凶強盗一族との死闘の行方を、途中停車なし、逃げ場なしという究極のソリッド・シチュエーションとともに映し出す。迫力と臨場感を徹底的に追求したリアル志向のアクション演出、痛みが激烈に伝わってくるバイオレンス描写、予測不能なまでに衝撃的でエモーショナルなストーリー展開。これらすべての要素をリミッター超えの強度で実現させた本作は、信じがたい熱量のスリルと興奮が全編にほとばしり続ける。
主演のアムリト役のラクシャは、TVシリーズを中心にキャリアを重ねてきた若手俳優で、これが映画デビュー作。一方、ニキル・ナゲシュ・バートはインド映画界で20年以上活躍してきた経験豊富なフィルムメーカー。日本に紹介されるのは初めてとなる本作は、監督自身が大学時代に利用した長距離列車が強盗団の襲撃を受けた実体験を基に構想したという。
インタビューでも、冒頭から自身の経験から着想を得たことについて語る。「寝台列車で旅した時、隣の一等客車が強盗に襲われました。30人ほどの強盗が夜の間に略奪したのです。朝起きて、隣の車両で強盗があったことを知りました」その出来事がニキルの心に長く残り、本作の制作へと至ったという。
映画初出演にして主演を務めることとなったラクシャは、アクションシーンの背景について、「訓練はみっちり8カ月間。パンチから人を投げるまで何でもやりました。伝説的なアクション監督オ・セヨンさんのおかげです。皆を導いてくれました」と語る。オ・セヨン氏は『スノーピアサー』(13)、『アベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロン』(15)なども手掛けている韓国の世界的アクション監督だ。
また、影響を受けたアクションスターを聞かれると「『ロッキー』の主人公です。彼はボクサーですが、映画を見て今までにない感情がわきました。席から身を乗り出して、彼のように戦いたいと思いました。子供の頃のヒーローです。“こんな風に戦って人生の勝者になりたい”と思いました。それから学校が舞台の『ネバー・バックダウン』。総合格闘技が流行っていて、かっこいい映画でした。影響を受けました。もちろん『ジョン・ウィック』からも。目標がはっきりしました」と話し、そうして『KILL 超覚醒』と出会えたという。

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最後に、過激なジャンル映画を制作しようと思った動機についてニキル監督は語る。「“抑圧された怒り”が映画のテーマです。それから激怒、憤怒、自分の実力を証明すること。そしてコロナ禍が起き、すべてが合わさって、インドで前例のないアクション映画を作ろうと思い立ったのです」と話す。本格的なアクションを撮りたかった所以として自身の育ってきた環境からも影響を受けたと言い、「私は悪名高いビハール州で育ちました。子供の頃は無法地帯で、いま州都はだいぶ良くなりましたが、昔は暴力が蔓延していて、ファニやビニのような人たちにたくさん会いました。そのような環境で育って彼らの生き方を身近に見てきたのです。これまでにないアクション映画を撮ることが長年の夢でした」と明かした。
本気のアクションに挑んでみたかったラクシャと、本気のアクション映画を撮ることを使命として感じていたニキル監督の融合、そして完成した『KILL 超覚醒』はインド映画界のみならず、世界で高く評価されることとなった。
『KILL 超覚醒』は全国公開中









