CULTURE2025.12.02

タイラー・ザ・クリエイターに不可能なんてない Apple Music「アーティスト・オブ・ザ・イヤー 2025」受賞

タイラー・ザ・クリエイター

Apple Musicが発表した「Artist of the Year 2025」で、タイラー・ザ・クリエイターが堂々の年間最優秀アーティストに選ばれた。

Apple Musicでは、2024年11月〜2025年10月の間に累計45億分以上の再生時間を記録。再生数もリスナー数も、すべて自身最高を更新。世界のファンが今年のタイラーに熱狂したことが数字にもハッキリ出ている。

2025年の始まりにリリースされたのが、これまでで最もパーソナルとも言われるアルバム『CHROMAKOPIA』。 世界観の作り込みとキャラクター描写が際立ったこの作品は、Apple Musicで“初日・初週の再生記録”ともにキャリア最高、直後のワールドツアーも自身最大規模の成功と、スタートから圧倒的だった。

勢いはそれだけにとどまらず、ツアー中にリリースされた2作目『DON’T TAP THE GLASS』でさらに加速。よりタイトで刃物のように研ぎ澄まされたラップで55カ国以上でApple Musicアルバムチャート1位という“全部乗せ”の快挙を達成してしまう。異なる方向性の2枚を同年に放つあたり、まさに創作スピードと大胆さが規格外だ。

Apple MusicのZane Loweは、「タイラーは“不可能なんてない”ことを証明し続けている。今年のクリエイティビティは圧倒的だった」とコメント。作品の見せ方まで徹底的にこだわり、音楽の枠を越えて後続世代にまで影響を与える存在として評価されている。タイラーは「今年は自分のキャリアで最も大きい年だった。この賞は本当にうれしい。それから、型破りなやり方をする人たちをこれからもサポートし続けてほしい」と型にはまらないアーティストたちへのエールも忘れないあたり、タイラーらしい。

タイラーの飛躍は音楽に限らない。ジョシュ・サフディ監督 × ティモシー・シャラメ主演の歴史ドラマ 『Marty Supreme』で映画デビュー。さらに今年の2作でグラミー賞5部門ノミネート。2025年は完全に“タイラーイヤー”だったと言っていいだろう。