CULTURE2026.01.24

¥ellow Bucks、YG&Fabolous参加の4thアルバム『Wataru』リリース 「Kabukimono」ミュージックビデオ公開 

¥ellow Bucks

¥ellow Bucksが4作目となるアルバム『Wataru』を1月21日にリリース。収録曲「Kabukimono」のミュージックビデオが公開された。

昨年後半、¥ellow Bucksはシングルの連続リリースに加え、Timberland「Advice of an Icon」の日本ローカルキャンペーンアンバサダー就任、拠点とする名古屋でのクラブプロデュースなど、音楽とカルチャーの両面で存在感を強めてきた。『Wataru』はそうした流れの先に生まれた一作であり、自身の本名を冠したアルバムでもある。

タイトルに込められた意味は三層だ。“Wataru”という個としての自分、日本というルーツに宿る「和」、そして境界を越えて次のフェーズへと“渡る”意志。成功と葛藤を経た現在地と、その先に見据える未来が重なり合う。和のエッセンスを織り込んだサウンドからスケール感のある楽曲まで、振れ幅の大きい全13曲が、その揺らぎと奥行きを映し出す。

中でもアルバムを象徴するのが3曲目「Kabukimono」だ。歌舞伎の世界観を想起させる力強い声で幕を開け、反体制的な精神と美意識を併せ持つ“かぶき者”の姿を、ラッパーとして生きる自身に重ねる。周囲の価値観や既存の枠組みに縛られず、信念を貫く姿勢が鮮明だ。先行シングル「Who I Am」がストレートな自己提示だとすれば、「Kabukimono」はトンチの効いたリリックと日本的な言葉遊びを駆使した、多層的な自己表現。迷いや葛藤を引き受けたうえで、自らの立ち位置を確信へと変えていく瞬間を切り取っている。

本作にはUSトップアーティストのYG、Fabolousが参加。YGにとってはアジア人アーティストとの初コラボレーションとなる。さらにCFN Malik、Candee、eyden、Watson、Yvng Patra、LANAといった国内勢も名を連ね、国境やシーンを横断するコラボレーションが実現した。

¥ellow Bucks

¥ellow Bucksはコメントで、「日本の音やカルチャーをHIPHOPとミックスして、和の雰囲気を感じるアルバムにした」と語る。本名をタイトルに据え、リリックを書きながら自分が何者なのかを確かめていったという。「名古屋だけでなく、日本という国の顔になるラッパーになりたい。和を武器に世界でも勝負していきたい。その姿が、日本人に行けない場所はないと伝わればうれしい」と、その視線はすでに次のステージを見据えている。

葛藤と進化が同時に刻まれた『Wataru』は、¥ellow Bucksの第4章の幕開けを告げる作品だ。