MOVIE丨2025.02.11
仕事は超ブラック、業務命令の地獄 死んでも“コピー”され生き返る究極の“死にゲー”『ミッキー17』
ポン・ジュノ監督最新作『ミッキー17』が、3月28日(金)より公開される。この度、新予告編が解禁となった。
映画『パラサイト 半地下の家族』(2019)は、「第72回カンヌ国際映画祭」で韓国映画初となるパルム・ドールを受賞、「第92回アカデミー賞」で作品賞を含む6部門にノミネートされ、作品賞、監督賞、脚本賞、国際長編映画賞の最多4部門を受賞し、日本でも観客動員数330万人超/興行収入45億5000万円を突破する空前の大ヒット。常に社会問題を織り込み、極限状態の人間の本質を鋭く描き、誰も見たことがない“エンターテインメント”を贈り続けるポン・ジュノ監督。歴史を塗り替えた稀代の映像作家が、5年の沈黙を経て贈るアカデミー賞受賞後初となる最新作は、怒涛の反撃サスペンス・エンターテイメントだ。
予告編は、謎の大爆発映像に続いて、ロバート・パティンソンが演じるミッキーが、「俺の人生は失敗ばかり、とにかく抜け出したかった」とこぼす場面から始まる。<どん底>から抜け出すために受付に向かったミッキーは、「“使い捨て労働者(ワーカー)”希望?注意事項もよく読んだ?」と聞かれ「ああ」と笑顔で応じる。が、ダメダメなミッキーらしく、実はほぼ読んでいなかった…。一発逆転のために申し込んだのは何度でも生まれ変われる“夢の仕事”、のはずが、よく読まずにサインした契約は、身勝手な権力者たちの過酷すぎる業務命令で命を落としては、何度も生き返る任務、まさに究極の“死にゲー”だった。
未知の惑星に到着したミッキーは、早速人類のため実験台に。大気の安全性を確かめるためにヘルメットを取り外すと、宇宙船内の医療スタッフが「新種のウイルスがいるかも、微粒子も残らず吸い込む感じで大きく呼吸を」と促す。結果、ヤバいウイルスにやられてしまい焼却炉に放り込まれる。
船内では、開拓のリーダー、マーシャル(マーク・ラファロ)が、「労働者諸君!新たな星の歴史に皆で名前を刻もう」と怪気炎を上げる。その時、ミッキーの目に飛び込んできたのは、エリートパイロットのナーシャ(ナオミ・アッキー)のとびっきりの笑顔だった。上司はサイアクだけどナーシャは別、常にミッキーをサポートする信用できる仲間だ。「使い捨てだろう、文句を言うな」という罵声を浴びせられ、「仕事は超ブラック、業務命令の地獄だ。死んでも“コピー”され生き返る“死にゲー”任務」だとこぼすミッキーに、ひと癖ありげな友人ティモ(スティーブン・ユァン)が「死ぬってどんな感じ」だと皮肉る。
だが、全てが一変する。ミッキー17号の前にミッキー18号が現れたのだ。「俺が2人?」——使い捨てワーカーがダブることは許されておらず、存在が確認されるとコピー元もろとも死刑にされてしまう。マーシャルは「おまえらの運命は俺次第だ」とスイッチを押せば即死の爆破装置をちらつかせる。悪いのはヤツらだ。俺たちは使い捨てじゃない。遂に2人のミッキーがどん底からの逆襲を始める。「この闘いは人類の存亡を懸けた戦争でもある。ミッキー、あなたなら最後までやり抜ける」というナーシャの呼びかけに、ミッキーは謎のモンスターたちの群れに向かっていく。この先にどんな展開が待ち受けるのか。果たしてミッキーは生き抜くことができるのか!?
![ミッキー17](https://thecage.tokyo/wp-content/uploads/2025/01/mickey-p2.jpg)
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『ミッキー17』は3月28日(金)より全国ロードショー