SPORTS2026.09.06

「敬意しかない」 上田綺世への45億円オファーを断った理由「史上稀に見る神クラブ」 フェイエノールトの衝撃の決断にファン感動

上田綺世

写真:REX/アフロ

日本代表FW上田綺世のリール移籍を巡り、フェイエノールトが下した決断に称賛の声が広がっている。クラブにはトルコの名門フェネルバフチェから2500万ユーロ、日本円で約45億4000万円という高額オファーが届いていた。それでも最終的に選んだのは、金額で約18億円も下回るリールへの移籍だった。

その背景を明かしたのが、フェイエノールトのテクニカルディレクターを務めるデビ・リゴーだ。

2023年にフェイエノールトへ加入した上田は、公式戦通算112試合で43得点を記録。昨季はエールディビジで25ゴールを挙げて得点王に輝き、今季も開幕から得点を重ねるなど、チームの中心選手へと成長していた。

そんな上田はワールドカップ終了後、リゴーのもとを直接訪れ、「5大リーグで新しい挑戦がしたい」と希望を伝えたという。当初はプレミアリーグを望んでいたものの、具体的な移籍話には発展しなかった。

そのなかで舞い込んだのが、フェネルバフチェからの2500万ユーロという破格のオファーだった。クラブの経営だけを考えれば、受け入れても不思議ではない条件だ。しかし、上田が目指していたのはあくまで欧州5大リーグへの挑戦。トルコへの移籍は本人の描くキャリアとは異なっていた。

リゴーもその思いを受け止めた。28歳を迎え、リーグ得点王のタイトルも獲得した上田について、フェイエノールトで達成すべき目標はすべて成し遂げたと判断。「誰かを無理やり退団させることはできない」と語り、より高額なオファーを選手に押しつけることはしなかった。

その後、フランスのリールから1500万ユーロ、日本円で約27億8000万円のオファーが届く。金額ではフェネルバフチェを大きく下回ったものの、上田が望んでいた5大リーグであり、チャンピオンズリーグにも出場するクラブだった。フェイエノールトは選手の意思を最優先し、この条件で完全移籍を認めた。上田は2030年までの4年契約を結び、新たな挑戦へ踏み出している。

この舞台裏が伝わると、ファンからは「史上稀に見る神クラブ」「最高の送り出し方」「日本人選手が積極的に選びたくなるクラブ」「金額より選手の夢を優先した判断に敬意しかない」といった反応が続出。高額オファーを断ったことに驚きながらも、上田の希望を尊重した姿勢を称える声が相次いだ。

フェイエノールトにとって1500万ユーロも決して小さな金額ではない。それでも、目先の利益だけを追うのではなく、クラブのために結果を残した選手の夢に報いる道を選んだ。上田とフェイエノールトが築いた信頼関係を象徴する移籍となった。

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