MOVIE2025.10.14

米津玄師×宇多田ヒカル、“声”と“ずれ”が生んだ奇跡「JANE DOE」対談で語られた創作の裏側

劇場版『チェンソーマン レゼ篇』

『チェンソーマン レゼ篇』のエンディングテーマ「JANE DOE」で共演を果たした米津玄師と宇多田ヒカル。公開された対談映像が話題を呼んでいる。

宇多田の「誰かの願いが叶うころ」や「FINAL DISTANCE」に強く影響を受けた米津は「JANE DOE」の制作中、ピアノのフレーズを重ねるうちに「自分じゃなく、宇多田ヒカルが歌うべき曲だ」と確信したという。「ダメ元でお願いしたら、まさか受けてくれるとは」と明かし、宇多田も「そんなことがあるんだと思って、すぐOKした」と応じた。この“偶然に見えて必然”な出会いが、コラボ実現の鍵になったと語られている。

宇多田はレコーディングを振り返り、「米津さんのデモはすごく“原液”のようで、どこまで自分の色を混ぜていいのか悩んだ」とコメント。一方、米津は「自分の構築的なメロディラインに、宇多田さんの柔らかい声が乗ると化学反応が起きる」と分析。重ねるプロセスの中で、二人の世界観が見事に融合していったことが明かされた。

また、宇多田は、「米津くんは軸を揃えるタイプ、私はずらすタイプ」と分析。それに対し米津は、「そのズレが曲の呼吸になっている」と語り、互いの“真逆のスタイル”がデュエットの魅力を引き立てていると語り、宇多田は「自分と全然違うタイプの人と歌うのは新鮮」と笑顔を見せ、米津も「この組み合わせは奇跡みたいなもの」と応じた。

「JANE DOE」は、異なる感性を持つ二人のアーティストが互いを理解し、リスペクトし合うことで生まれた特別な楽曲。ネット上では「声の化学反応がすごい」「互いの呼吸が溶け合ってる」と絶賛の声が広がっている。

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