STREAMING丨2025.11.27
感情が現れるアクションとは? 阿部なつき「るろ剣とキングダムを参考に」、橋本梨菜「もう気合で」 令和版『キューティーハニー』

橋本梨菜 阿部なつき
©Go Nagai/Dynamic Planning-DMM
永井豪原作の人気シリーズ「キューティーハニー」が新たに実写化。『キューティーハニー BELOVED ENEMY』(全15話)として、DMM TV上で縦型ショートドラマを配信する「DMMショート」にて独占配信中だ。
主演・阿部なつきは令和の新たなハニー・如月ハニーを、橋本梨菜はオリジナル悪役・黒尾豹子を演じる。ふたりの口から出てきたのは、作品から端を発した“戦う理由”の話だった。
——ハニーは父の無念を晴らすため大敵に立ち向かいます。おふたりが“倒したい存在”を挙げるなら?
阿部なつき(以下、阿部):「昨日の自分」ですね。昨日より今日、今日より明日、少しでも成長していきたい。人として最強になりたいっていつも思ってます。
——なんですか、そのサイヤ人的な発想は(笑)
阿部:最近、大谷翔平さんの言葉を見たんです。「イライラするのは、自分ができて相手ができてないから。だからそれは、自分の強みを見つけるチャンスなんだ」って。それを読んで、あ、イライラを“育てる”ほうに使えばいいんだなって。
橋本梨菜(以下、橋本):すごい、ハニーっぽい(笑)
阿部:復讐じゃなくて、エネルギーに変える感じです。
——橋本さんは?
橋本:私は「寂しがり屋な自分」。寝る直前まで誰かといたくなっちゃう時があるんですけど、一人の時間をうまく使えたら、もうちょっと強くなれる気がして。
阿部:寂しくなったら、次から私も呼んでください!
橋本:わかった(笑)

阿部なつき
©Go Nagai/Dynamic Planning-DMM
——イレギュラーな質問が続くんですけど、誰かを憎んで復讐する時って、怒りに任せるより、『キューティーハニー BELOVED ENEMY』で出てきたようなコミカルな復讐がいいなと思うんですけど。自分だったらどうしますか?
橋本:私、結構その場で言っちゃいそうです。どんな場面であっても「えっ?」と思ったら止まらないタイプなので、「あのさー」みたいな感じで言っちゃう。逆に言うとあんまり引きずらないんですよね。喧嘩を長引かせない。だから、演じた豹子に近いかも。作戦立てて嫌がらせをする方がたしかに効きそうですよね。
阿部:ハニーはけっこう作戦立ててやってますよね。
橋本:そうそう。私は感情で動くタイプだけど、ハニーみたいに頭を使って仕返しするのに憧れます。
阿部:私は逆に、嫌なことがあってもすぐ忘れちゃう。だから仕返しよりも、どうせなら自分が成長して見返す方が気持ちいいかもしれないです。
——ちなみにヒーローと悪役をそれぞれ演じていますが、共感できる部分はどちらの方にありましたか?
橋本:豹子は完全な悪ではないと思っていて。まあ人殺ししちゃっているんですけどね…(笑)個人的には、彼女のような、強く自立した姿は憧れる部分ではあります。
阿部:ハニーもそうです。正義だから正しいわけじゃなくて、自分の信じたことを貫いているだけ。
橋本:どっちが正義かなんて、誰にも決められないですね。

橋本梨菜
©Go Nagai/Dynamic Planning-DMM
——アクションには感情が表れていました。参考にした映画などはありますか?
阿部:アクションは初挑戦だったので、かなり不安でした。だから剣を使う作品をいくつも見たんです。映画の『るろうに剣心』シリーズ(2012〜2021)とか『キングダム』シリーズ(2019〜2024)とか。世界観は全然違うけど、“強さの所作”を吸収できたらと思って。私、剣道の初段を持っているので、その凛とした姿勢をハニーにも重ねたくて。
橋本:私は以前にアクションの稽古を受けたことがあって、その時の感覚を思い出しながらでしたね。原作を改めて見て、「あ、こんなに動くし、こんなに戦うんだ」って。だからもう気合で(笑)
阿部:わかります(笑)
橋本:でもアクションって暴力ではなく、感情の延長線なんですよね。怒りや悲しみをどう見せるか。その中で豹子は感情を抑えた瞬間がいちばん怖いと思って演じました。
——最後に、CAGE読者へメッセージがあれば。
阿部:戦う相手が誰であっても、結局は“自分”なんだと思います。
橋本:“寂しがり屋の悪役”でもいいじゃんって思えるくらいには、楽しんで演じました(笑)

©Go Nagai/Dynamic Planning-DMM
『キューティーハニー BELOVED ENEMY』(全15話)はDMMショートにて独占配信中









