CULTURE2025.12.21

BTS「Anpanman」が“逆走ヒット”! リリースから約7年7カ月で米ビルボードチャート1位にサプライズ再登場

BTS

BIGHIT MUSIC

BTSの楽曲「Anpanman」が、リリースから約7年7カ月という時を経て、米ビルボードの主要チャートで1位に返り咲いた。

「Anpanman」は2018年5月発売のアルバム『LOVE YOURSELF 轉 ‘Tear’』に収録された楽曲で、12月16日に発表されたビルボード「ワールドデジタルソングセールス」(12月20日付)で首位を獲得。同時に「デジタルソングセールス」でも7位にランクインし、世界的な再評価の動きを強く印象づけた。

この“逆走ヒット”はビルボードにとどまらない。12月9日までにアメリカ、イギリス、フランス、イタリア、メキシコなど75の国と地域のiTunes「トップソング」チャートで1位を記録。さらに英オフィシャルチャートでも、「オフィシャルシングルダウンロード」12位、「オフィシャルシングルセールス」24位にランクインし、存在感を示している。

「Anpanman」は、自分を犠牲にして人を助けるヒーロー・アンパンマンの姿にBTS自身を重ね、音楽とステージを通して人々に希望を届けたいという思いを込めた一曲。派手な超能力はなくても、誰かのそばに寄り添う——そんなメッセージが、完全体カムバックを控えた今のタイミングで改めて支持を集めている背景には、長年待ち続けてきたARMYの強い後押しがあるとみられる。

グループの勢いは、メンバーそれぞれのソロ活動にも表れている。ビルボード「グローバル200」ではJUNG KOOKの「Seven (feat. Latto)」が150位、JINの「Don’t Say You Love Me」が166位にランクイン。「グローバル(米国除く)」ではJIN、JUNG KOOK、JIMINの楽曲がそろってチャート入りを果たした。さらに、BTSのアンソロジーアルバム『Proof』は「ワールドアルバム」チャート9位を記録し、リリースから3年が経った今も根強い人気を誇っている。

ツアー面でも成果は顕著だ。ビルボードが発表した「2025年最も興行したK-POPツアー10選」では、J-HOPEの初ソロワールドツアーが3位、JINの初ソロファンコンサートツアーが7位にランクイン。J-HOPEは33公演で50万人以上、JINは18公演で約30万人を動員し、ソロアーティストとしても確かな実績を残した。

JHOPE

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JIN

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グループとしても、個々としても、その影響力を更新し続けるBTS。完全体での再始動を前に、「Anpanman」の再浮上は、彼らが今なお世界の音楽シーンの中心にいることを強く示す出来事となった。