CULTURE2025.12.25

チャペル・ローン、M·A·Cの新グローバル・アンバサダーに就任「原点に戻るような特別な意味がある」

M·A·C チャペル・ローン

グラミー受賞シンガーソングライターのチャペル・ローンが、メイクアップブランド「M·A·C」の新たなグローバル・アンバサダーに抜擢された。2026年から長期的なパートナーシップを通じて、M·A·Cのグローバルキャンペーンに出演し、さまざまなサプライズや大胆なクリエイティブを届けていくという。

ステージ上で見せるファッションなど音楽以外でも度々注目を集めるチャペルは、新たなパートナーシップについて、「M·A·Cとのパートナーシップは、私にとって原点に戻るような特別な意味がある。M·A·Cはこれまでも、アート、クィアネス、ドラァグ、そして自己表現を尊重し、私のような存在に常に居場所を作ってくれた。長年にわたりM·A·Cチームとは特別な関係を築いてきたが、今回の新たな挑戦においても、彼らは素晴らしく思慮深いコラボレーターであり続けている。私たちが共に創り上げたものを、世界中の皆さまにお届けできる日が待ち遠しい」と大きな敬意を持って意気込みを語っている。

また、M·A·Cのグローバル・クリエイティブ・ディレクターであるニコラ・フォルミケッティは、このコラボレーションを、「チャペルをM·A·Cの新しいブランドアンバサダーとして迎えられることを、とても嬉しく思う。彼女はこの世代で最もエキサイティングで力強いアーティストの一人であり、美しさを大胆で感情的なストーリーテリングとして体現する真のクリエイティブフォース」とコメント。さらに「チャペルはオーセンティシティ、クィアの喜び、そして恐れない自己表現を大切にする世代を体現していて、M·A·Cの『すべての年齢、すべての人種、すべてのジェンダーのために』というミッションに完全に合致している。特にLGBTQIA+コミュニティの声と権利に寄り添う彼女の姿勢は、M·A·Cが創業以来大切にしてきた精神そのもの。今後一緒に生み出していくすべてのことが楽しみだ」と期待を寄せた。

伝説的フォトグラファーデュオ、イネス&ヴィノードが撮影したチャペル初のM·A·Cキャンペーンでは、雲のように白い肌、存在感を消した眉、そしてクール・テディのリップを組み合わせた演劇的なメルックを披露。メイクアップ・アーティストのアンドリュー・ダーリンは、このルックについて「パワフルでグラフィック、そして“チャペルらしさ”に満ちたアンドロジニーの現代的な解釈。フィルム・ノワールや1930年代のミリタリースタイルを参考にしながら、チャペルのシグネチャーであるハイグラムを重ね合わせた。真っ白なベースと眉消しでクリアなキャンバスを作り、クールグレーとディープブラックのアイメイクでシネマティックなムードを演出。仕上げに、グリッターのアイラッシュで遊び心と華やかさをプラスし、チャペルがさまざまな姿に変身する際にまとっている、あのドラマティックな魅力を表現した」と解説した。