STREAMING2026.01.13

「見たことない」「怖すぎる」 韓国ドラマ『メイド・イン・コリア』ヒョンビンの抑制された演技がキャラクターの暴力性と冷酷さをリアルにする

メイド・イン・コリア

©︎2025 Disney and its related entities

ディズニー+オリジナルシリーズ『メイド・イン・コリア』で、ヒョンビンが演じるペク・ギテは、物語の空気そのものを支配する存在として描かれている。約13kgの増量によって作り上げられた肉体は、単なる役作りの域を超え、暴力性と冷酷さを視覚的に叩きつける装置として機能している。

1970年代の韓国を舞台に、中央情報部の中枢に身を置くエリート官僚ペク・ギテは、権力と富のためなら一切の躊躇を見せない男だ。彼の暴力は感情的な爆発ではなく、計算された手段として行使される。相手を見下ろす視線、沈黙の間、低く抑えた声色。そのすべてが「逆らえば排除される」という無言の圧力として周囲を締め付ける。

重厚なスーツに身を包んだヒョンビンの姿は、クラシックな端正さを保ちながらも、明確な威圧感を放つ。増量によって生まれた体の厚みは、ペク・ギテの支配欲と直結し、画面に映るだけで場の力関係を決定づける存在感を生み出している。暴力的な行為に及ぶ場面でも感情はほとんど表に出ず、冷徹な合理性だけが前面に残る点が、このキャラクターの恐ろしさを際立たせる。

また、ペク・ギテは単なる悪役ではなく、時代そのものを体現する人物として配置されている。国家、組織、個人の欲望が歪に絡み合う中で、彼は倫理や良心を切り捨て、目的達成のために人を道具のように扱う。その姿は、暴力が日常化した権力構造の象徴であり、ヒョンビンの抑制された演技がその非情さをよりリアルに浮かび上がらせる。

ネット上では「見たことない」「怖すぎる」「静かなのに恐ろしい」「目だけで人を支配する」といった声が多く見られ、クラシックな美貌と冷酷な内面のコントラストが強い印象を残している。物語が佳境に向かうにつれ、ペク・ギテの暴力性と野心がどこまで露わになるのか、その行き着く先に注目が集まっている。

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