CULTURE2026.01.26

Netflix作品がアカデミー賞で存在感 『フランケンシュタイン』『デーモン・ハンターズ』など全18ノミネート獲得

Netflixが、「第98回アカデミー賞」ノミネートで存在感を示した。日本時間1月22日に発表されたノミネーションにおいて、『フランケンシュタイン』や『KPOPガールズ!デーモン・ハンターズ』をはじめとする独占配信作品6作が選出され、合計18ノミネートを獲得している。

中でも注目を集めるのが、ギレルモ・デル・トロ監督・脚本による『フランケンシュタイン』だ。作品賞を筆頭に、脚色賞、撮影賞、美術賞、衣装デザイン賞、作曲賞、メイクアップ&ヘアスタイリング賞、音響賞、さらに“怪物”役を演じたジェイコブ・エロルディの助演男優賞まで、計9部門でノミネートという快挙を成し遂げた。

フランケンシュタイン

Netflix映画『フランケンシュタイン』

デル・トロは、「シェイプ・オブ・ウォーター」で作品賞・監督賞を含む4部門を受賞し、その後もナイトメア・アリーの作品賞ノミネートギレルモ・デル・トロのピノッキオでの長編アニメーション賞受賞と、常にアカデミー賞の話題をさらってきた。薄暗く不気味な世界観の中に、痛切なまでの美しさを忍ばせる語り口は、世界中の映画ファンを魅了し続けている。

最新作『フランケンシュタイン』では、“科学の力で不死の生命を生み出す”という傲慢な欲望に取り憑かれたヴィクター・フランケンシュタインが、死体をつなぎ合わせ“怪物”を誕生させる。だが、自分の存在理由を問い続ける怪物の愛への渇望は、やがて復讐へと姿を変えていく。“死”を真正面から扱うことで、デル・トロが描いてきた恐怖と異形の美はさらに研ぎ澄まされ、重厚な物語として結実した。再び作品賞に輝けば、二度目の監督作で作品賞を受賞する数少ない存在として、フランシス・フォード・コッポラやクリント・イーストウッドと肩を並べることになる。

フランケンシュタイン

Netflix映画『フランケンシュタイン』

一方、長編アニメーション賞と主題歌賞にノミネートされた『KPOPガールズ! デーモン・ハンターズ』も勢いが止まらない。先日のゴールデングローブ賞では最優秀長編アニメーション映画賞と最優秀主題歌賞をダブル受賞。配信開始後は世界66カ国で視聴ランキング1位を記録し、公開から91日間の総視聴回数ではNetflix史上最多再生作品となった。

K-POP界のスーパースター、ルミ、ミラ、ゾーイの正体は、ファンを守るため暗躍する凄腕のデーモン・ハンターズ。彼女たちの前に、これまでで最も危険な脅威が立ちはだかる。劇中を彩る“K-POP”ナンバーの数々も大きな話題となり、サウンドトラックは全米アルバムチャート1位を獲得。主題歌『Golden』は全米シングルチャートで8週連続1位を記録し、映画と音楽の両面で社会現象を巻き起こしている。

KPOPガールズ! デーモン・ハンターズ

Netflix『KPOPガールズ! デーモン・ハンターズ』

そのほか、20世紀初頭のアメリカを舞台に、伐採作業に従事する労働者の人生を描いた『トレイン・ドリームズ』が作品賞、脚色賞、撮影賞、主題歌賞にノミネート。ドキュメンタリーや短編部門でもNetflix作品が名を連ね、主要部門を含む幅広いカテゴリーで存在感を示した。年々勢いを増すNetflix作品が、授賞式でどこまで結果を残すのか注目が集まる。

トレイン・ドリームズ

Netflix『トレイン・ドリームズ』

第98回アカデミー賞におけるNetflix作品のノミネート結果は以下の通り。

『フランケンシュタイン』:作品賞、助演男優賞(ジェイコブ・エロルディ)、脚色賞(ギレルモ・デル・トロ)、撮影賞、作曲賞、衣装デザイン賞、美術賞、メイクアップ&ヘアスタイリング賞、音響賞
『KPOPガールズ! デーモン・ハンターズ』:長編アニメーション賞、主題歌賞(「Golden」)
『トレイン・ドリームズ』:作品賞、脚色賞、撮影賞、主題歌賞(「Train Dreams」)
『パーフェクト・ネイバー: 正当防衛法はどこへ向かうのか』:長編ドキュメンタリー賞
『あなたが帰ってこない部屋』:短編ドキュメンタリー賞
『The Singers(原題)』:短編実写映画賞