STREAMING丨2025.01.07
悪いヤツは体を使ってリアルにブッ飛ばす! ジェイソン・ステイサムがスーパーヒーロー映画に出ない理由
ジェイソン・ステイサムが、なぜこれまでスーパーヒーロー映画に出演していないのか? ステイサムは「ビーキーパー」をはじめ「トランスポーター」シリーズや「メグ・ザ・モンスター」、「エクスペンダブルズ」、さらにはワイスピシリーズといった数々の人気フランチャイズ映画で成功を収めてきた。
しかし、近年の映画界で大物俳優が次々とスーパーヒーロー映画に出演する中、ステイサムはそのジャンルに出演していない。
ステイサムがスーパーヒーロー映画に出演しない理由は、彼が憧れたアクションスターたちのフィルモグラフィーにそのヒントがあった。彼はシルベスター・スタローンやアーノルド・シュワルツェネッガーといった、80年代のアクション映画のレジェンドたちに影響を受けたという。また、ステイサムは過去のインタビューで、「あの人たちがマントを羽織って、タイツを履く姿は想像できなかった」とも語っている。
スタローンの「ランボー」シリーズやシュワルツェネッガーの「ターミネーター」は、超人的な強さを持つキャラクターだが、いずれもスーパーヒーロー映画とは異なり、現実的なストーリーが展開される。ステイサムが憧れたヒーローたちは、スーパーマンやハルクのような超人ではなく、「ダーティハリー」のハリー・キャラハンや「ブリット」のフランク・ブリットといった、地に足の着いたアンチヒーローだった。
ただ、ジョディ・フォスターやマーティン・スコセッシ、クエンティン・タランティーノといった映画界の大物監督がスーパーヒーロー映画を批判する中、ステイサムはそのような立場は取っているわけではない。彼は「自分の趣味に合わないだけ」であり、観客にはそれぞれの好みに合ったジャンルの映画が必要だとも語っている。
ステイサムにとって、求めるべき映画は「現実的なアクション映画」であり、観客が共感できるようなキャラクターが登場する作品だ。彼はマントを羽織るヒーローではなく、地に足の着いたアンチヒーローとして、これからも観客を魅了し続けることだろう。