CULTURE丨2026.01.30
命綱なし… 101階建て超高層ビルを“フリーソロ”制覇 アレックス・オノルド、TOOLを聴きながら登頂成功
米クライマーのアレックス・オノルドが、再び常識外れの記録を打ち立てた。今回の舞台は自然の岩壁ではなく、101階建ての超高層ビル。命綱なしの“フリーソロ”で外壁を登り切り、新たなフリークライミング記録を更新した。
オノルドはビルの外壁を地上から最上部まで一気に登攀。高さはおよそ1667フィート(約508メートル)、前例のないスケールだ。さらに驚かされるのは、その最中にヘッドホンで流していた音楽が、プログレッシブ・メタルバンドTOOLだったこと。極限状態で集中力を保つための“プレイリスト”として、TOOLの楽曲が選ばれていたという。
オノルドといえば、映画『フリーソロ』で描かれたヨセミテ国立公園エル・キャピタン無酸素登攀で世界的な注目を集めた存在だが、今回の挑戦はその延長線上にありつつ、舞台を都市へと移した点で異色でもある。自然の岩とは違い、ビルの外壁は形状や素材が均一でない部分も多く、風や高度感も相まって別種のリスクがあるとされる。
オノルドは、この記録的登攀について「集中を保つことがすべてだった」と語り、音楽が精神的なリズムを作る助けになったことを示唆している。フリーソロという行為そのものが常に賛否を呼ぶ中でも、オノルドはまた一歩、クライミングの可能性と限界を押し広げた形だ。









