STREAMING丨2026.09.14
「自分の名前で生きている誰かがいる」 ラストまで結末が読めない リュ・ジュンヨル vs ソル・ギョングが火花を散らすNetflix韓国ドラマ『なりすましの鼠』
自分の名前で生きている誰かがいる。しかも、自分のほうが本物だと証明できない。
Netflixの韓国ドラマ『なりすましの鼠』は、そんな悪夢のような状況から始まる。人生を奪われた作家が頼るのは、かつて自分を追い詰めた高利貸し。信じる理由のない二人が、同じ男を追うことになる。
リュ・ジュンヨルが演じる作家は、追われる恐怖だけでなく、目の前の人間を信じていいのか?という疑いにも揺さぶられる。対するソル・ギョングは、荒っぽさの奥に抜け目のなさを感じさせる高利貸しを演じる。二人が向き合う場面には、いつ相手を見限ってもおかしくない緊張感がある。その掛け合いが、謎を追う物語に勢いを与えている。
「ネズミ」の正体に近づいたと思うたびに、見えていた人物像が揺らぐ。誰の話を信じればいいのか。そもそも、何をもって本物だと言えるのか。答えを出しかけたところで、物語はまた別の顔を見せる。
最後まで結末を読ませない展開と、リュ・ジュンヨルとソル・ギョングが同じ画面で火花を散らす場面は圧巻だ。疑い、利害、過去の因縁が幾重にも絡む複雑なプロットを、二人の演技が全10話の最後の最後まで力強く引っ張っている。









