MOVIE2025.08.25

「スティーヴンが監督だし“やる”と即決した」マイケル・ファスベンダーが役作りについて語る『ブラックバッグ』特別映像

ブラックバッグ

© 2025 Focus Features, LLC. All Rights Reserved.

「オーシャンズ」シリーズほか数々のヒット作を手掛け、アカデミー賞監督賞受賞の実績を誇るスティーヴン・ソダーバーグ監督の最新作『ブラックバッグ』が、9月26日(金)より公開される。この度、謀報員ジョージを演じたマイケル・ファスベンダーと共に、裏切りの疑いをかけられるクラリサを演じたマリサ・アベラが、脚本との出会い、監督のソダーバーグや、本作の役作りについて語った。

脚本を手掛けたのは、『ミッション:インポッシブル』(96)、最新作『ジュラシック・ワールド 復活の大地』(絶賛公開中)など多くのブロックバスター作品を送り出してきた名手デヴィッド・コープ。加えて、ポーカーフェイスのエリート諜報員ジョージに『SHAME-シェイム-』(11)、『それでも夜は明ける』(13)などのアカデミー賞ノミネート俳優マイケル・ファスベンダー、その魅惑と疑惑の愛妻キャスリンにオスカー2回の受賞を誇る名優ケイト・ブランシェットを迎え、エリート諜報員vs二重スパイの巧妙に練られた頭脳戦が展開する。複雑に仕掛けられた罠とウソの応酬を制するのは一体誰だ?ヒリつく緊迫感にエレガントな色香が漂う一級ミステリーサスペンスに、あなたの考察力が試される。

英国の国家サイバーセキュリティセンター「NCSC」のエリート謀報員ジョージに課せられた極秘任務<ブラックバッグ>は、国家を揺るがす不正プログラム“セヴェルス”を盗み出した組織内部の裏切者を見つけ出すこと。その容疑者は5名。NCSCの同僚で友人でもある4名に加え、5人目はジョージの愛妻でNCSCで最も有能な諜報員キャスリンだった。ミッションのタイムリミットは1週間。妻が国家を裏切った容疑をかけられ、ジョージは結婚生活への忠誠と祖国への忠誠の板挟みになるという究極の試練に直面する—。

マリサは、『Back to Black エイミーのすべて』でエイミー・ワインハウスを演じ、英国アカデミー賞のライジングスター賞にノミネートされるなど、映画界に旋風を巻き起こした。そんな注目の女優をソダーバーグは実際に映画で確認し、評判に違わぬ魅力を持つ彼女に、「彼女のキャラクターには、他の誰にもない感情の豊かさがあると言える」と、本作のキーとなる役を任せた思いを明かしていた。

はじめに脚本を受け取った瞬間について聞かれると、マイケルは「素晴らしい脚本だと思った。最高の登場人物とワクワクする世界観。スティーヴンが監督だし、“やる”と即決した」と即答。マリサも「私も同じ」と賛同した。そして、英国を代表する俳優がずらりと揃った本作の共演者について質問が及ぶと、マイケルが「監督がケイト(ブランシェット)を希望しているのは知っていた」と明かす一方、マリサは「結構知っていたけど、いつの間にか変わった人もいた」と振り返る。それでも「マイケルとケイトの参加は知っていたからワクワクした」と笑顔を見せた。ソダーバーグ監督との再タッグは、マイケルにとって待ち望んだ機会だった。「以前素晴らしい経験ができたし、すごく賢くて的確な監督。現場は和やかで心地いい空気に包まれている」。一方マリサは「監督の大ファン」と語り、「とにかく撮影が早い。他の映画ではもっと時間をかけるけど、今回は集中力が途切れる暇もなかった」と、そのスピード感に驚きを隠さなかった。

さらに、マイケルが演じる無表情なスパイ・ジョージの役作りについては、冗談交じりに「頭の中で大きな数字を大きな数字で割っていた」と笑いを誘う。脚本家のコープに「マイケルの演技はミニマリズムの傑作」と言わしめたその演技について、実際には、脚本冒頭の「表情からは何も読み取れない」という指示を大事にし、そこから人物像を構築したという。「ジョージは几帳面で、一匹オオカミ。親友は妻だけで、友人はほとんどいない。自分に自信がないが、でも有能なスパイとしての自信はあるんだ」と、複雑で奥深いキャラクター像を作り上げた秘密を明かした。

お互いが再タッグを願い、『エージェント・マロリー』(2011)以来、2回目のタッグとなったファスベンダーとソダーバーグ。最高機密を盗み出した組織内の二重スパイを突き止めるため、タイムリミット1週間のミッションに挑む。スパイ同士の夫婦に真実の愛は成立するのか?複雑に仕組まれた嘘と妻への疑心に揺れる、究極の試練に直面したジョージの真意とは?

ブラックバッグ

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『ブラックバッグ』は9月26日(金)より全国ロードショー

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