MOVIE2025.06.19

『28年後…』トラウマ級の恐怖と絶望を作り上げた裏側 本編映像&iPhoneを駆使したメイキングシーン

28年後...

人間を凶暴化させるウイルスが蔓延した世界的パンデミックから“28年後”の恐ろしい世界を舞台に、感染を逃れたわずかな<人間たち>の命がけのサバイバルを、アカデミー賞(R)監督ダニー・ボイルとアカデミー賞(R)ノミネートの脚本家アレックス・ガーランドが徹底したリアリティと臨場感を追求して描いたサバイバル・スリラー『28年後…』が、6月20日(金)に日米同時公開される。

この度、注目俳優のアーロン・テイラージョンソンが演じる父親のジェイミーとその息子が、出会ったら最後の巨大で凶暴な感染者に“出会ってしまう”恐怖の本編映像が解禁。あわせて、撮影当時の最新技術としてiPhone15ProMaxなど多種多様なツールを駆使してトラウマ級の恐怖と絶望のシーンを作り上げた裏側を映したメイキング写真も解禁となった。

解禁された本編シーンは、外界から閉ざされた島で暮らさざるを得ないジェイミーたちが、多くの感染者が潜む本土でついに強靭な肉体をもつ恐ろしすぎる感染者の“巨人”ことアルファに“出会ってしまう”シーンだ。

ジェイミーは生まれてから一度も島を出たことがない息子スパイクを一人前の大人にするために、危険な本土に連れてきて感染者の殺し方を教えていた。そんな彼らの目の前に広がる壮大な大地の向こう側から、人間とは思えない奇妙で不気味な感染者たちがゆらゆらと現れる、恐怖と緊張感に満ちた1シーンとなっている。

ジェイミーたちが出会ってしまった感染者の中でも、特に危険なのが<強靭な肉体をもつ2メートル超えの感染者の巨人>。この巨大化した感染者はパワーも強く頑丈なだけでも厄介だが、さらに知能をもち、人間の生首を振り回しながら猛スピードで襲い掛かってくる。公開されたシーンでは、アルファの強烈な咆哮をきっかけに、多数の感染者たちが全速力で走り迫ってくる姿が映し出されており、その恐怖はまさにトラウマ級である。
恐ろしすぎる巨大な感染者アルファのうちの一人を、マーベル映画『クレイヴン・ザ・ハンター』では主人公の最大の敵で巨大な怪物ライノを演じた身長206センチの総合格闘家、チ・ルイス=パリーが演じている。劇中では、アルファのほかにも、複数種類の新たな感染者が襲いかかる、恐怖度MAXのシーンが絶え間なく登場する。

解禁となったメイキング写真には、人間たちに降りかかる恐ろしい局面の怖さとスリルを倍増させるために特殊な撮影器具をつけたiPhone15ProMaxを20台並べて撮影している裏側が映されている。

本作で撮影監督を務めたアンソニー・ドッド・マントルは長年ダニー・ボイルと映画制作に取り組んでおり、『スラムドッグ$ミリオネア』ではアカデミー賞(R)撮影賞を受賞している。

かつて彼らが手掛けた『28日後…』では「当時は家庭用のビデオカメラがあらゆるところに普及していたから、荒廃した世界の恐怖があちこちに低品質なビデオ映像として残されているだろう」というアイデアからあえてデジタルカメラで撮影し粗い画質に仕上げるなど、ドッド・マントル撮影監督は常に柔軟なアプローチで撮影に臨んでいる。

28年後... 28年後...

本作では凶暴な感染者とのサバイバルをド迫力で描くため、iPhone20台で撮影したシーンではバレットタイムという時間が止まったように見せる技術を応用しているほか、最新ドローン、特別に改造されたハイテクセンサーや特殊な球面レンズなど多種多様なツールを駆使し、小型カメラを動物の身体につけて撮影するなど、映画の至るところで観客の恐怖心を煽る工夫がされている。

そんな本作の撮影を振り返り、「ダニーと組むのはこれで10本目の映画になりますが、私たちは型破りなアイデアやテクノロジーが好きで、それらを使うことで物語がより真に迫るものになると信じています。だからこの作品でも常識の検証と打破を目指しました」と熱く語る。

さらに、今ハリウッドで最も注目の俳優でジェイミーを演じたアーロンは「監督はどんな状況でも順応するし、本能的なんです。彼は常に自分が作りたいものに対してすごく綿密で、大胆な選択をすることもありますが、それをとても楽しそうにやるんです」と明かしている。

恐ろしい感染者に出会ったら最後、人間たちは無事に生き残ることができるのか?ダニー・ボイルが様々な撮影技法をもって作り上げた、恐怖度MAX“28年後の世界を是非劇場で体感してほしい。

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