MOVIE2025.08.03

SEX、ドラッグ、暴力… NYの10代の生々しい24時間 90年代を代表する衝撃作が30年の時を経て蘇る『KIDS/キッズ』リバイバル上映

KIDS/キッズ

©1995 KIDS N.Y. LLLC. All rights reserved ©2018 Filmverlag Fernsehjuwelen. All rights reserved.

全米で賛否両論を巻き起こし、日本でも大ヒット。現在でも熱烈なファンを増やし続ける、伝説の写真家ラリー・クラークのセンセーショナルなデビュー作『KIDS/キッズ』が、10月17日(金)より公開される。

本作は、ニューヨークに暮らすティーンエイジャーの24時間を生々しく描いた衝撃作。写真集「タルサ」などティーンエイジャーのリアルな姿を撮り続けてきたラリー・クラーク。マーティン・スコセッシ、ガス・ヴァン・サント、フランシス・F・コッポラなど、多くの映画監督に影響を与えた写真家が満を持して1995年に発表した監督デビュー作『KIDS/キッズ』は、SEX、ドラッグ、HIVとあまりにもリアルなティーンの姿をまるでドキュメンタリーのように映し出し、そのセンセーショナルな衝撃から全米で賛否両論を巻き起こし、日本でも大ヒットした。

製作総指揮にはガス・ヴァン・サントが名を連ね、脚本は当時19歳だったハーモニー・コリン。撮影は『マイ・プライベート・アイダホ』の名カメラマン、エリック・エドワーズが務め、そのショッキングな映像から「フィクションか現実か」という論争にまで発展。音楽は、ダイナソーJr.のベーシストであり、セバドーのボーカル&ギタリストのルー・バーロウ。そのほか、ダニエル・ジョンストンなども参加したサウンドトラックは映画とともに大ヒットした。

KIDS/キッズ

©1995 KIDS N.Y. LLLC. All rights reserved ©2018 Filmverlag Fernsehjuwelen. All rights reserved.

KIDS/キッズ

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キャストは、俳優ではなく街中でラリー・クラークが知り合ったスケーターを起用。当時演技未経験だったクロエ・セヴィニーは、本作でジェニーを演じたことによって時代のアイコンとなっていく。さらに、現在も女優として活躍しているロザリオ・ドーソンがルビー役を演じた。

90年代のティーンエイジャーの現実を突きつけ、多くのクリエイターに影響を与えるなど、今もなお熱烈なファンを増やし続ける本作が、製作からちょうど30年の時を経て、スクリーンで観る者に新たな衝撃を与える。

予告編では、ルー・バーロウのプロジェクトバンド、デラックス・フォーク・インプロ―ジョンによる名曲「ダディ・ネヴァ・アンダストゥッド」に乗せてセックス、ドラッグ、暴力にまみれた彼らの生活が描かれ、後半ではHIVに感染してしまい思い悩むジェニーの姿や、一方で夜の街角やプールでロマンチックな時を過ごす若者たちが捉えられている。

『KIDS/キッズ』は10月17日(金)より全国ロードショー

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