SPORTS2025.10.01

大谷翔平、ガチで強すぎた… アンチを完全に消し去る“あるデータ”が話題に「だから得点圏打率だけで考えるなと」

大谷翔平

写真:AP/アフロ

9月28日(日本時間9月29日)に行われた各試合で、今季のリーグ戦がすべて終わったMLB。これにより、同日付で投手・野手ともに主要な部門のタイトル獲得者が確定した形となったが、そうした中、ドジャース・大谷翔平のある指標が、野球ファンの間で話題となっている。

ア・リーグ、ナ・リーグのいずれもがこの日で公式戦の全日程を消化し、各チームの順位と、投打の主要タイトルが確定した形となったが、そうした中でにわかに注目を集めているのが、「ハイレバレッジops」という指標。これは従来のopsとは違うもので、接戦の場面での貢献度を示すもの。昔から用いられている得点圏打率などは、たしかに「勝負強さ」を示す1つの指標ではあるものの、たとえば勝負を決める価千金の一打を放ったケースでも、大差のついた試合でオーバーキル気味にタイムリーを放つケースでも、あくまで「得点圏での打率」でしかないため、その評価に差はない。しかし、勝利への貢献度という意味でどちらの場面で放つ一打が高価値であるかは言うまでもなく、そうした意味で近年注目を集めているのが、“接戦での勝負強さ”を見える化したこの「ハイレバレッジops」というわけだ。

今季終了時点で、大谷の「ハイレバレッジops」は1.143でナ・リーグ1位(全体2位)。大谷が“唯一無二の勝負強さ”を持ち、いかにその活躍でチームを優勝に導いてきたかがよくわかるというわけだが、かねてより“大谷アンチ”と呼ばれる向きからは、再三に渡って得点圏打率の低さなどから、「大谷は勝負弱い」とされてきた。それは得点圏打率“だけ”に注目した場合、たしかに間違いではないのだが、接戦で勝負を決める一打を放つ機会が多いことは「ハイレバレッジops」が示しており、得点圏打率そのものが高くなくとも、勝利への貢献度は絶大であり、従来の指標だけでは推し量れない価値が“規格外”の大谷にはあるということになる。改めてその“本当の勝負強さ”がデータ上も証明された形の大谷に、SNS上の野球ファンからは「知ってた」「本当に大事な時に打ってるってことやな」「野球星人すぎる」「地球外生命体」「アンチ涙目w」「チャンスに弱いとか言ってた奴聞こえてる?」「だから得点圏打率だけで考えるなと」「監督が仕事しないから大谷さんが打って勝ってただけw」「これで投手もやってるからなw」といった様々な反響が巻き起こることに。

ちなみに、大谷の場合、「ハイレバレッジops」が高いにもかかわらず、得点圏打率が伸びない大きな要因は、そもそも大谷が1番打者であり、その前を打つのが下位打線であるという点が大きい。クリーンナップの打者などとは違い、そもそもで得点圏に走者を置く場面が少なく、また、得点圏になっていたとしてもアウトカウント的に打者が不利となるケースが多いからだ。しかし、前述のとおり、大谷は“試合の流れを決める一打”を放つ機会が突出して多い。そうした意味でいえば、大谷の前にいかに走者を置くかで、ドジャースのチームとしての得点力は大きく変わり、そのことが、これから始まるポストシーズンを戦う上でも、極めて重要になってくるといえそうだ。

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