MOVIE丨2025.02.18
誰もが知る人気アイドルが誰も知らないダークキャラへ! “大問題作” 殺人鬼ミッキーは何故作られたのか?
パドリックドメイン化した『蒸気船ウィリー』をホラー映画化し、あのミッキーが凶悪な殺人鬼と化す『マッド・マウス ~ミッキーとミニー~』が、3月7日(金)より公開される。この度、ジェイミー・ベイリー監督のオフィシャルインタビューが到着した。
短編アニメ『蒸気船ウィリー』(1928)でデビューしたミッキーマウス。米国における著作権保護期間が終了し、満を期して<ミッキー史上初のホラー映画>として登場。“ヤツ”が猟奇的殺人を繰り広げるスラッシャー描写、逃げ場のない密室シチュエーションからのサバイバル、そして事件の全貌が明かされていくサスペンスフルな構成。さらに誰もが仰天する大ドンデン返しや数々のオマージュ描写など、娯楽映画としての醍醐味がギュッと凝縮した21世紀最大の問題作だ。
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あまりに衝撃的な作品として認知度が高い『マッド・マウス ~ミッキーとミニー~』だが、この企画は一体どのように始まったのか。プロデューサーのサイモン・フィリップスは、「プーのホラー映画ができたらしいという話になって、じゃあミッキーの映画を撮らないとねというような流れになった。しかもミッキーは2024年の1月にパブリックドメインになるらしいということで、今すぐ始めないと間に合わないということで、すぐに準備を始めたんだ」とかなりスピード感のある始まり方について語った。
こういった作品は昨今急増しているが、影響を受けた作品についてジェイミー監督は、「サム・ライミの『死霊のはらわた』シリーズが大好きなんだ。『エルム街の悪夢』『ハロウィン』とかのクラシックがね。だから僕たちも怖い映画を撮りたいと思ったんだ。怖いといっても面白い怖さだけどね。どのぐらい怖くできるかと考えた時、『死霊のはらわた』のトーンが僕たちの目指すところだった」とした。
本作でミッキーの殺人の理由が定かではない点については、「マイケル・マイヤーズの『ハロウィン』が典型的な良い例で、なぜ人々を殺すのか理由が描かれていない。殺人鬼はただ殺人鬼であって、ただ恐ろしいだけなんだ。『蒸気船ウィリー』のミッキーを観ると恐ろしいよ。非常にサディスティックだ。ミニーを笑わせるためだけに他の動物を拷問するからね。1920年代の感覚が今のものと違うということだけど。それが僕の考えで、ミッキーが人を殺すのは彼が「蒸気船ウィリー」のミッキーでサディスティックだからだよ」と恐ろしい考えを明らかにした。
最後に観客に向けて「是非この映画を楽しんでください。楽しめると思うよ。バカバカしくて、可笑しくて。観たことを後悔しないと約束するよ」と明るく締めくくった。
『マッド・マウス ~ミッキーとミニー~』は3月7日(金)より全国ロードショー