MOVIE丨2025.02.26
地獄の深夜食堂! ブチギレ狂った“謎の男”を演じるのはニコラス・ケイジしかいない 『シンパシー・フォー・ザ・デビル』
ニコラス・ケイジ主演のアクション・スリラー『シンパシー・フォー・ザ・デビル』が、2月28日(金)より公開される。この度、新境地に挑んだ社会派スリラーの名手ユヴァル・アドラー監督のインタビュー映像が解禁。本作の制作とジョエル・キナマン、ニコラス・ケイジの出演が決まった経緯を語った。
名門、コッポラ一族の血を引くサラブレッドとして米アカデミー賞主演男優賞を受賞した実力派でありながら、ひとクセもふたクセもあるキャラクターを好み、近年もA24とアリ・アスターがタッグを組んだ『ドリーム・シナリオ』、全米スマッシュ・ヒットを飛ばしたサイコ・ホラー『ロングレッグス』(3/14公開)と、今、新たな絶頂期まっただ中にあるニコラス・ケイジがプロデューサーを兼任し、持ち前の“怪優”ぶりを全編フルスロットルで披露する最新作。不条理なまでに予測不能のストーリー展開に引き込まれ、随所に炸裂するハードなバイオレンスに息をのまずにいられない地獄のアクション・スリラーだ。共演は、リブート版『ロボコップ』や『ザ・スーサイド・スクワッド “極”悪党、集結』で脚光を浴び、ジョン・ウー監督作品『サイレントナイト』(4/11公開)も控えるジョエル・キナマン。
「実は何年も前に読んだ脚本で、夢中になったよ。本当に気に入ったんだ。心と真実をしっかり描いている一方で、軽くて漫画のような一面もある。現実以上に写実的だ。撮影が早く進んだのはひとえにジョエルのスケジュールが空いていたおかげなんだ。彼に「ニックに出演してもらうのはどう思う?」と聞いたら、「すごい、最高だ!」と言ってくれた。プロデューサーも大賛成だった。ニコラスに脚本を送ると「気に入った!でもネバダ州に来て撮影してくれ」と。たった一晩の目まぐるしい話だから、夜に運転する車内が印象に残るように撮影した。ラスベガスの路上のシーンも独特だ。そしてクライマックスのダイナーのシーン。セットの美術が見事だったよ!このダイナーに全てを運び込んで独特の色調と撮り方に仕上げたんだ」
イスラエル出身のユヴァル・アドラー監督による4本目の長編映画となる本作。アドラー監督は、デビュー作『ベツレヘム 哀しみの凶弾』(2013)で、イスラエル情報機関モサドとパレスチナ過激派組織の対立を描き、その後も『ザ・オペラティブ』(2019)ではモサドの女性スパイの潜入劇を、初のアメリカ映画で本作のジョエル・キナマンが出演した『マヤの秘密』(2020)ではホロコーストを生き延びたロマの女性の復讐劇を手がけるなど、特異な社会派スリラーの名手として知られている。
しかし本作は、これまでの作品とは異なり、政治的・歴史的背景を持たず、新人ライターが何年も前に書き上げたオリジナル脚本を基にしたシンプルな設定だ。一瞬たりとも目が離せないニコラス・ケイジとジョエル・キナマンによる白熱の演技合戦。予測不能なストーリー展開に加え、映像的なインパクトも強烈。90分というコンパクトな上映時間の中に、スリルと興奮の濃密な映画体験が凝縮した、まさにアドラー監督の新境地の一作といえる作品となっている。
そして今回新たに、超緊迫のダイナーシーンが解禁となった。車内から一転、ニコラス扮する謎の男と運転手が一休みに立ち寄ったダイナー。穏やかな時間が流れるかと思いきや、男の怒りが突如沸点到達。憩いのダイナーが客と店員も巻き込み、一気に地獄の深夜食堂に。
激しい怒声とともに、運転手を殴り倒し、突如取り出した手錠(どこから!?)で拘束。さらには銃までおもむろに取り出すという衝撃の展開が待ち受ける。果たしてこの後、彼らの運命はどうなってしまうのか?
『シンパシー・フォー・ザ・デビル』は2月28日(金)より全国ロードショー