MOVIE2025.05.13

日本で最速公開!韓国版『タイヨウのウタ』チョ・ヨンジュン監督が本作に込めた想いとは?

2006年に公開されたシンガーソングライターYUIと塚本高史が主演を務めた映画『タイヨウのうた』。世界各国でリメイクされてきた感動のラブストーリーが、韓国版『タイヨウのウタ』として、5月16日(金)より日本公開される。この度、チョ・ヨンジュン監督の日本向けインタビューと、主演チョン・ジソ&チャ・ハギョンから日本のファンに向けたスペシャルコメント動画が到着した。

太陽の光に当たると、高確率で死に至らしめる難病“XP(色素性乾皮症)”を抱えた主人公・ミソルを演じるのは、2019年に公開された映画『パラサイト 半地下の家族』でダヘ役を演じて大ブレイクしたチョン・ジソ。彼女を支える少年・ミンジュンを演じるのは、ドラマや舞台などの話題作に多く出演し、男性アイドルグループVIXXのメンバー・リーダーであるチャ・ハギョン。その他にも、チン・ギョン、チョン・ウンインといった実力派の俳優陣らが出演する。

タイヨウのウタ

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チョ・ヨンジュン監督はインタビューで、2006年に日本で公開された映画『タイヨウのうた』について、「当時の感受性を感じ、10代の初々しさがとても印象的だった」と振り返り、本作でもいくつかのシーンにもその影響があったと明かした。また、『ジョゼと虎と魚たち』や岩井俊二監督の作品のような日本のメロドラマの感性を、今韓国に持ってきたら、きっと受け入れられのでは」と考えたという。

さらに物語の中心となるミソルの人物像についても、「闘病記ではなく、彼女が一人の人間として、試練を潜り抜け、どのように成長していくのかを描きたかった」と、そのテーマに込めた想いを語る。キャスティングについては、「チョン・ジソさんは、同世代の中で最も演技力に優れ、歌唱力にも非常に感動した。そしてチャ・ハギョンさんは、健康的で明るいエネルギーに満ちており、影のない人だからこそ、ミンジュンという役にふさわしいと感じた」と話した。

また、日本で大ヒットした作品が、ハリウッド映画化や韓国での舞台化など、幾度となく新たな形で展開され、愛され続けている理由については、「主人公は珍しい病気を抱えているという設定はありますが、主人公が試練に直面して、それを克服しようと頑張る姿が描かれており、見る人誰もが共感できる”愛の物語”だからと思います」と語った。

劇中で重要な役割を果たす音楽については、脚本完成後に音楽プロデューサーのイ・チャンヒョク(AKMU)に依頼し、半年以上の期間をかけて楽曲を制作したという。特にクライマックスでミソルが歌う「Sculpture Stars(星のかけら)」は、監督とイ・チャンヒョクが共に作り上げた渾身の一曲で、物語の感動を誘う特別なシーンとなっている。

韓国版『タイヨウのウタ』は5月16日(金)より全国ロードショー

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