MOVIE2025.08.18

バリー・コーガン×フランツ・ロゴフスキ 個性派俳優が共演!今までにない全く新しい“青春映画”『バード ここから羽ばたく』

バード ここから羽ばたく

© 2024 House Bird Limited, Ad Vitam Production, Arte France Cinema, British Broadcasting Corporation, The British Film Institute, Pinky Promise Film Fund II Holdings LLC, FirstGen Content LLC and Bird Film LLC. All rights reserved.

イギリスの名匠アンドレア・アーノルド監督の最高傑作『バード ここから羽ばたく(原題:BIRD)』が、9月5日(金)より公開される。この度、バリー・コーガンが疾走する本編映像が解禁となった。

どんづまりの日常が色づいた、魔法のような4日間。本作は、郊外の下町に暮らす12歳の少女が“バード”と名乗る摩訶不思議な男と出会い、ささやかに、しかし確実に世界がひらかれていく姿を描いた珠玉のヒューマンドラマ。監督と脚本は、社会の片隅に生きる人びとの姿を映し続け、熱い称賛を集めてきた『フィッシュ・タンク』(09)、『アメリカン・ハニー』(16)の名匠アンドレア・アーノルド。国際的な評価や輝かしい受賞歴とは裏腹に、日本では映画祭や限定公開などでしか上映の機会がなかったが、リアリズムと神話的ファンタジーの融合という新境地を拓いた本作で、待望の全国公開が実現した。

『アメリカン・ハニー』では、ビーチで日向ぼっこしていたサッシャ・レインをスカウトしたように、若い才能の原石を見出すことに定評があるアーノルドは、本作の主演にも無名の少女ニキヤ・アダムズを抜擢した。ニキヤには学校演劇の経験しかなかったというが、思春期のもどかしさやみずみずしさを体現する名演を披露し、アーノルドの鑑識眼の高さを証明してみせる。

バード ここから羽ばたく

© 2024 House Bird Limited, Ad Vitam Production, Arte France Cinema, British Broadcasting Corporation, The British Film Institute, Pinky Promise Film Fund II Holdings LLC, FirstGen Content LLC and Bird Film LLC. All rights reserved.

厄介者だが家族への愛情は深い若き父親に扮したのは、クリストファー・ノーランやヨルゴス・ランティモスら錚々たる大物監督に愛される個性派の筆頭バリー・コーガン。本作にはリドリー・スコットの『グラディエーターII 英雄を呼ぶ声』を蹴って参加し、未熟でありながらもカリスマ性を放つ複雑なキャラクターを妙演している。タイトルロールである正体不明の男“バード”を演じたのは、ドイツの名優フランツ・ロゴフスキ。ミヒャエル・ハネケやテレンス・マリックら巨匠監督にも起用される国際派が、現実から遊離した、不穏な空気と安心感を同時に与える難役に説得力をもたらしてみせた。

撮影監督はケン・ローチ作品や『哀れなる者たち』などで知られ、アーノルド監督とは短編時代からタッグを組んでいる名手ロビー・ライアン。本作では16mmフィルムのざらついた画質とスマホのデジタル映像を組み合わせ、リアルでありながら夢の中にいるようなカラフルで詩的な映像美を作り出した。

本編映像は、全身に虫のタトゥーを入れた若き父親バグ(バリー・コーガン)が、袋に入れた「金になるカエル」を携え、娘ベイリー(ニキヤ・アダムズ)を、電動キックボードで迎えに行く場面から始まる。ベイリーはいぶかしげな表情を見せつつも、バグと二人乗りし街中を軽快に疾走する。バグが「俺は大金を稼ぐところさ」と歌詞を口ずさみ、背景に流れる楽曲は、昨年フジロックを沸かし、今年日本ツアーを敢行した大人気ロックバンド・フォンテインズD.C.の「Too Real」。手持ちカメラで捉えた親子の疾走と爽快感のある楽曲が見事にマッチした一場面となっており、本編への期待がさらに高まる。

『バード ここから羽ばたく』は9月5日(金)より全国ロードショー

WHAT TO READ NEXT