CREATIVE2026.01.22

Wu-Tang Clan総帥RZAが語る、AIの可能性 表現の壁を壊す“創造のアシスタント”

Wu-Tang Clan(ウータン・クラン)の創設メンバーであり、プロデューサー/アーティストとしても伝説的存在のRZAが、人工知能(AI)について見解を語った。

米ラスベガスで開かれた「Consumer Electronics Showcase(CES)2026」に登壇したRZAは、AIを単なる道具ではなく、自身の創造プロセスを変える“アシスタント”として評価していると明かした。「クリエイティビティは時間だ。今の技術だと良いものを作るのに3日かかる。でもAIアシスタントなら3時間にできる」とRZAは語り、AIが制作スピードを劇的に高めると説明した。従来の制作では長時間を要した部分を、AIの助けで効率化できるという考えだ。

RZAは自身の2024年のクラシック・アルバム『A Ballet Through Mud』のデモ制作でもAIを活用したと語る。通常10〜12日かけて詰めるべき部分を、AIによるサポートで1日で形にできたという。オーケストラ録音のコストが1日で最大6万ドルにのぼる点にも触れ、「アイデアを先にAIで捉えることで、人間の演奏がより良い方向に進んだ」と述べた。

愛用しているAIプラットフォームについても明かし、RZAはGoogleの「Gemini」を筆頭に挙げ、「Flow」もお気に入りだと語った。AIの導入がヒップホップ界では賛否両論を呼んでいる現在、RZAは「AIはクリエイティビティの代替ではなく補助だ」と強調している。

RZAはAwichの最新アルバム『Okinawan Wuman』のトラックをプロデュースしており、「Butcher Shop feat. FERG」や「Wax On Wax Off feat. FERG & Lupe Fiasco」などの曲でも重厚なビートを提供している。また、「Wax On Wax Off 」はJapan Remixが公開され、R-指定、NENE、鎮座 DOPENESS、C.O.S.A.が客演し話題を集めている。

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