CULTURE2025.01.16

「反骨精神に満ちた音楽と皮肉が今も生き続けている」 レイジ・アゲインスト・ザ・マシーン、『Killing In The Name』がSpotifyで10億回再生達成

レイジ・アゲインスト・ザ・マシーンの「Killing In The Name」が、Spotifyで10億回再生という驚異的な数字を記録した。

レイジ・アゲインスト・ザ・マシーンのトム・モレロは、「この政治的メッセージが込められたシングルを聴いてくれたすべての人々に感謝します」「それを愛する人々、嫌う人々、そして理解せずに楽しんだ人々すべてに感謝します」とコメント。「反骨精神に満ちた音楽と皮肉が今も生き続けていることの証明だ」と付け加えた。

「Killing In The Name」は、バンドの1992年のセルフタイトルデビューアルバムに収録されており、同年のロサンゼルス暴動をきっかけに制作された。この曲は、人種差別的な警察をテーマにしており、モレロはこれを「人種差別的な資本主義支配階級の忠実な手下」と表現している。

リリース以来、この曲は世界中の抗議活動で採用されてきた。2020年には、ジョージ・フロイドの殺害を受けたアメリカ各地のデモの中で、ポートランドの抗議者たちが警察官に向かって「Killing In The Name」の歌詞を唱えたことをモレロは称賛、「まさにそのための曲だ」とTwitterで述べている。

レイジ・アゲインスト・ザ・マシーンは、20228月にニューヨークのマディソン・スクエア・ガーデンで<Public Service Announcement>ツアーの最終公演を行ったが、2023年の予定されていた公演は、ザック・デ・ラ・ロッチャがツアー中に脚を負傷したため、最終的にキャンセル。その後、バンドの今後については不明な状態が続いている。