MOVIE2025.02.24

登場人物が全員悪党! 韓国産復讐ノワール『リボルバー』 主演チョン・ドヨン、お気に入りのシーン

リボルバー

メイキングカット
©︎2024 PLUS M ENTERTAINMENT, SANAI PICTURES AND STORY ROOFTOP ALL RIGHTS RESERVED.

名優チョン・ドヨン主演、オ・スンウク監督最新作『リボルバー』が、2月28日(金)より公開される。この度、チョン・ドヨンもお気に入りで「(演じた)スヨンが行う儀式のようなもの」という、映画史上もっともかっこいいウィスキーの飲み方を見せる本編シーンが解禁となった。

「新しき世界」「アシュラ」など、幾多の韓国ノワールの傑作を送り出している制作会社サナイピクチャーズが新たに放った渾身の一作。それが究極のリベンジ・ノワール『リボルバー』だ。警察内の汚職スキャンダルに巻き込まれた刑事スヨンは、恋人の罪を被る見返りに大金をもらう“約束”をし、服役する。しかし出所した彼女の前には誰も現れなかった…誰が裏切った!?裏切り者に必ず約束を果たさせるため、そして人生を取り戻すため、スヨンはリボルバーを手にたった一人で決死の闘いに身を投じていく…。

登場人物は全員悪人、誰が敵で味方なのかもわからないスリリングなストーリー展開に観る者全てが引き込まれる、傑作ノワールのメガホンをとったのは、『無頼漢 渇いた罪』に続きチョン・ドヨンとタッグを組んだオ・スンウク。女性を主人公にした希少なノワール映画としても注目を集め、「第33回釜日映画賞」で作品賞、助演女優賞(イム・ジヨン)、撮影賞の3部門を受賞し、「第45回青龍映画賞」では5部門にノミネート。さらに「第25回釜山映画評論家協会賞」大賞を受賞するなど賞レースでの注目も高い一本だ。

権謀術数渦巻く闇の世界をつき進んでいく主人公スヨンには、『キル・ボクスン』で本格的なアクションに挑戦したチョン・ドヨン。徹底的に感情を抑制し、全身に静かな迫力をみなぎらせた演技で新境地を開いた。共演には「江南Bサイド」のチ・チャンウク。強烈な怪演を披露し、先日発表された「韓国映画製作家協会賞」で助演男優賞を受賞。さらに「ザ・グローリー~輝かしき復讐~」のイム・ジヨン、「イカゲーム」のイ・ジョンジェ、『密輸 1970』のキム・ジョンスなど映画、ドラマで活躍する豪華キャストが集結し、先の見えない復讐劇に深みを与える。

チョン・ドヨンもお気に入りだという本編シーンは、出所後のハ・スヨンがひとりホテルでウィスキーを飲むシーンで、ウィスキーをグラスに入れたあと、人肌ほどの白湯を作り、それをスプーンでそっとウィスキーに注ぎ入れるという場面。

このシーンはチョン・ドヨンいわく「ハ・スヨンにおいてはひとつの儀式のようなもの」だという。ウィスキーの香りを確かめてから、ゆっくりと一口飲む、スヨンのその姿は確かにこのあとの壮絶な闘いを前にした儀式のようでもあり、スヨンの心情が伝わる痺れるシーンだ。

リボルバー

メイキングカット
©︎2024 PLUS M ENTERTAINMENT, SANAI PICTURES AND STORY ROOFTOP ALL RIGHTS RESERVED.

チョン・ドヨン自身「これまで演じてきた作品の中で、最もドライで感情が抑えられている役柄」と表すキャラクターは、その表情やしぐさひとつから目が離せないが、それに魅せられたのは共演者たちも同じ。

今回初共演となったチ・チャンウクはチョン・ドヨンについて、「あれほどの素晴らしい演技力と作品を見せる俳優だから現場でも適当にはしないだろう、とは思っていたが、想像以上にすごく一生懸命にされている姿を見て本当に感嘆した」と振り返り、イム・ジヨンも「すごく傷ついた、何も感情のない無表情の顔をとても美しいと感じた。その瞬間の感情が忘れられないくらい、俳優として納得しながら、毎回チョン・ドヨンが演技する姿を見て本当に学んだ」と賛辞を惜しまない。

『リボルバー』は2月28日(金)より全国ロードショー

WHAT TO READ NEXT