MOVIE丨2025.03.12
史上最狂の連続殺人鬼はどのように生まれたのか? 『ロングレッグス』不気味すぎるニコラス・ケイジの意外なモデル

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2024年7月に全米公開するやいなや、歴史を覆す大ヒットとなり全世界を騒然とさせた最注目作、『ロングレッグス(原題:LONGLEGS)』が、3月14日(金)より公開される。
本作は、全米公開初日から3日間で興収2240万ドルをたたきだし、2024年公開の独立系ホラー映画における全米最高のオープニング成績をおさめ、独立系ホラー映画として過去10年間の全米最高興収を記録(2024年12月時点)。さらに、2024年公開独立系作品において全米興収1位を記録した(2024年12月時点)。
オスカー俳優ニコラス・ケイジが、40年以上のキャリアで初めてのシリアルキラー役に挑戦。「陰惨な連続殺人鬼役はこれが最初で最後となる」と、本人がコメントするほど史上最狂の悪役を、常軌を逸した演技で体現した。

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主演のマイカ・モンローが演じるFBI捜査官が、ケイジ演じる猟奇的な連続殺人犯「ロングレッグス」を追うストーリーだが、ケイジの不気味すぎる演技が観客を震え上がらせている。甲高い声、腫れた唇、真っ白なメイク。映画史に残る新たなホラーアイコン・ロングレッグスのキャラクターはどこから生まれたのか? ケイジはこのキャラクターを自身の母親、ジョイ・ヴォーゲルサングからインスパイアされたと明かしている。ケイジは、脚本を読んだ時、母の声が頭に浮かんだという。悪魔的な人間じゃなかったけど、つらい人生を送っていた彼女の声や仕草をキャラクターに取り入れたと説明している。さらにビジュアル面では、ケイジはフェデリコ・フェリーニ監督の1965年公開の映画『魂のジュリエッタ』から着想を得たとのこと。作中に登場する預言者的なキャラクターの中性的なビジュアルを参考にしたらしい。グラムロック的な中性的なルックスを持たせることで、自分自身とかけ離れた存在にしたかったとという。
また、監督のオズ・パーキンスも自身の母親からインスピレーションを受けている。作中でロングレッグスの正体を隠し続けるキャラクター、ルース・ハーカーは、パーキンスの母親がモデルになっているそうだ。彼の父親は映画『サイコ』で有名なアンソニー・パーキンスだが、彼が同性愛者であることを母親が長年隠していた経験が反映されているという。奇妙な親子関係が作り上げた『ロングレッグス』。その背景を知れば、映画の不気味さがさらに際立って見えるかもしれない。
“この10年でいちばん怖い(FLICKERING MYTH)”恐怖映画の新たな傑作『ロングレッグス』は3月14日(金)より全国ロードショー