REVIEWS丨2025.03.20
バイオレンスすぎる… 汚職警官をボコボコに! 特殊能力を持たない相手を“半殺し”にした理由 『デアデビル:ボーン・アゲイン』残虐シーン

©︎2025 Marvel
『デアデビル:ボーン・アゲイン』エピソード1でのマット・マードックとブルズアイの戦闘はMCU屈指の激戦だったが、エピソード2の終盤でマットが2人の汚職警官に対して見せた暴力はさらに凄惨なものだった。マットは普段、キングピンやエコー、シーハルク、ザ・ハンドといった強敵にも冷静に対処する優れた格闘家だが、必要以上の暴力は避ける主義を貫いている。MCU内でも最も厳格な「不殺の誓い」を守るマットが、なぜこの戦闘では躊躇せず暴力に身を任せたのか。それはフォギー・ネルソンの死という大きな喪失が彼を変えたからだ。
エピソード1でブルズアイがフォギーを無慈悲に殺害したことで、マットの人生は一変した。カレン・ペイジとも別れ、法廷弁護士として新たな法律事務所に所属する道を選ぶ。そしてデアデビルとしての自分を封印し、法の力だけで正義を貫こうとする。しかし、マットは抑えきれない怒りをエピソード2で爆発させる。
エピソード2のラストでマットは2人の汚職警官を相手に一切の容赦を捨てた。普段は技術的に完璧な格闘術とアクロバティックな動きで相手を制圧するが、この時は骨を砕き意識を失わせるまで暴力を振るった。ブルズアイのような強化された身体や特殊能力を持たない相手にここまでの攻撃を加えるのは、マットにしては異例の行動だ。これこそが彼の内に溜まった怒りの証拠だ。
マットの暴力的な爆発は、フォギー・ネルソンの死に対する抑えきれない怒りが引き金になっている。エピソード1からエピソード2までの間、マットは復讐心を抑え、法廷での正義に集中しようとしていた。しかし、フォギーを失った悲しみは決して消えていなかった。彼の内なる怒りは次第に増幅し、目の前の敵に対して容赦なく爆発する結果となった。おそらく、今後も彼の怒りに火をつける出来事が増えるように思えるが、次もさらに手加減なしの暴力が振るわれるだろう。
『デアデビル:ボーン・アゲイン』はDisney+にて独占配信中