MOVIE丨2025.06.13
「慣れれば殺しが楽になる」この過酷な世界で、人々が生き残るための“掟”『28年後…』特別映像
監督のダニー・ボイルと脚本家のアレックス・ガーランドが再タッグで挑んだシリーズ最新作『28年後…』が、6月20日(金)より公開される。この度、俳優アーロン・テイラー=ジョンソンが、人々が生き残るための“掟”を語る特別映像が解禁となった。
本作で描かれるのは、<ゾンビ>ではなく、感染した人間=<感染者>。監督のダニー・ボイルと脚本家のアレックス・ガーランドが描きたかったのは<現実に起こり得るパンデミック後の恐怖>。超自然的に生き返った死体<ゾンビ>ではなく、ウイルスに感染して凶暴化した<生きる人間>たちの物語である。
映像には、父親のジェイミーを演じたアーロンが、外界から閉ざされた孤島で暮らさざるを得ない人間たちの生活の様子を語る姿が映し出されている。世界的パンデミックから28年後、ジェイミーら感染を逃れた人間たちは孤島に逃れ、見張り台を建て、武器を備えて暮らしている。孤島と感染者だらけの危険な本土は、潮が引いた干潮時にのみ現れる道でつながっており、歩いて行き来することができるが、本土にはいつ、どこで凶暴な感染者に襲われるか分からない恐怖と絶望の世界が広がっており、アーロンは「本土から帰れなくても救助は来ない。感染し、死んだと見なされる。彼の息子も成長し(感染者の)狩りを教える時が来た」と、人間がこの世界を生き残るため<掟>を作って、守り続けていることを明かしている。
そんな恐怖の世界で暮らすジェイミーだが、生まれてから一度も島を出たことがない息子スパイクを一人前の大人にするため、スパイクを連れて危険な本土に向かうところから本作の物語は始まる。恐ろしい感染者が潜む森を進む中で、ジェイミーはスパイクに「慣れれば殺しが楽になる」と、過酷な世界を生きてきた自身の経験をもとにアドバイスを行う。その言葉には28年後の世界の恐ろしさが滲んでいる。
息子を守るため感染者と必死に戦うジェイミーを熱演しているアーロンは、プライベートでは4人の子を持つ父親だ。アーロンは父親役を演じる本作での役作りについて、「ジェイミーは生き抜くためにこの世界に順応してきた人で、それを次の世代である息子にも教え込もうとしています。実際のパンデミックで子どもを守る経験をしたことが、この映画の役作りにも大きく影響しています」と、コロナ禍に自分自身が経験したことを演技に落とし込んだことを明かしている。
『28年後…』は6月20日(金)より全国ロードショー