SPORTS2025.07.25

「メジャー史上最高の打者」 大谷翔平、161キロ魔球を軽くスタンドに叩きこんでしまう 相手投手を絶望させる豪快アーチ… 球場震撼

大谷翔平
写真:AP/アフロ

7月22日(日本時間7月23日)に行われたロサンゼルス・ドジャース対ミネソタ・ツインズの一戦で、ドジャース・大谷翔平が“100マイルの変化球”を華麗にスタンドインさせた場面が、日米の野球ファンの間で大きな話題となっている。

9回表終了時点で5-10でドジャースが5点のビハインド、頼みの綱の大谷も、第4打席まで空振り三振、見逃し三振、センターフライ、セカンドゴロと、まったく良いところなしとあって、地元ファンの多くが球場を後にし、やや寂しい雰囲気となった9回裏ドジャースの攻撃。ドジャースはこの回先頭の8番ミゲル・ロハスへの代打ダルトン・ラッシングがセンターへのヒットで出塁するも、続く9番ジェームズ・アウトマンがセカンドゴロに倒れ、併殺崩れで走者が入れ替わることに。次打者の1番ムーキー・ベッツが平凡なライトフライに倒れた後で、一塁走者のアウトマンは、相手バッテリーの隙を突く走塁でスルスルと三塁へと進み、得点の好機をお膳立てすると、ここで打席に立ったのは、この日、4打席ノーヒットの2番・大谷。この場面で大谷は、ツインズの7番手としてマウンドに上がった若き剛速球守護神ジョアン・デュランとの対戦となったが、デュランは点差があるとあって、初球から強気の投球を見せることに。

初球、外角高めいっぱい、102.1マイル(約164.31km/h)の剛速球でファーストストライクを奪ったデュランは、続く2球目も、101.2マイル(約162.86km/h)の剛速球を投じたものの、これは真ん中高めのボールゾーンへと大きく外れてカウント1-1。ここまで大谷は狙い球が来なかったのか、積極的に振りにいく様子は見せず、ボールをじっくりと見極めていたものの、続く3球目で沈黙を破り、鋭く反応。デュランが投じたのは、外角やや低め、遠いところへの100.1マイル(約161.09km/h)のスプリットであったが、大谷はこの1球を待ち構えていたのか、短く、無駄のない軌道でバットを出し、逆らわずにシャープに振り抜くと、打球はレフト方向へと舞い上がる鋭い弾道の飛球に。これが驚くことにそのままレフトスタンドへと着弾し、閑散としたスタンドに残っていた熱心な地元ファンを歓喜させることとなった。

およそ100マイルの変化球を狙い澄ましたように捉えたこの一発に、SNSの上の野球ファンからは「はい、バケモノ」「100マイル打ちw」「わかってても打てるもんじゃねえ」「やっぱり大谷さんは超人」「動体視力どうなってんだよwww」といった様々な反響が巻き起こることに。なお、被弾直後に驚いた様子を見せていたデュランは、試合後、被弾の1球が失投ではなかったことを強調した上で、自分にとって完璧であったハズのボールを捉えた大谷を「彼はメジャー史上最高の打者」と絶賛。改めて大谷のバッティングと、それを生み出す大谷の努力に、最大限の敬意を払う形となった。

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