MOVIE丨2025.08.08
心で通じ合っていた“ある鹿の家族”が遭遇した悲劇『子鹿のゾンビ』本編冒頭アニメーションシーン

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1923年に発表された、オーストリアの作家フェーリクス・ザルテンの児童文学の名作「バンビ 森の暮らし」の純粋無垢な“バンビ”の姿を完全崩壊させて実写化した映画『子鹿のゾンビ』が、8月29日(金)より公開される。この度、揺るぎない親子の絆をアニメーションで映し出す本編冒頭映像が解禁となった。
森で幸せに暮らしていた子鹿・バンビは、ある日猟師に母鹿を撃ち殺されてしまった。そして大人になったある日、人間による森林開発で妻のメス鹿がトラックに轢き殺され、幼い子鹿までもが行方不明になってしまう。またバンビ自身も川に捨てられた化学薬品を知らずに飲み、誰もが恐れるモンスター・ゾンビに変貌。ゾンビ化した今、全てを奪った人間への復讐のため、そして子鹿と再会するため、人間狩りを始める。走る車をブン投げて押し潰すなど鋭いツノと凶暴な牙を武器にして大暴走——。しかし狙うのは悪い大人だけだ。果たして、バンビは子鹿と再会できるのか?
原作は、オーストリアの作家フェーリクス・ザルテンが1923年に発表した児童文学の名作「バンビ 森の暮らし」。1942年製作の明るく楽しいディズニー・アニメが有名だが、原作は人間や自然の脅威と戦う野生動物の厳しい世界を綴った成長記であり、ホラー界の巨匠スティーヴン・キングは「幼少期に最も影響を受けたバンビは、私の恐怖体験と想像力の原点」だと語っている。
ついに全米での公開がスタートし、米メディアの批評サイトからは「予想外に楽しく、驚くほどシンプル。動物愛好家とモンスター映画ファンにとっての隠れた名作!(Josh at the Movies)」「宮崎駿の『もののけ姫』を彷彿とさせる誇張された雄鹿。人間たちの一部は、この森で起こったこと、そして今も起こり続けているすべての問題の直接的な責任者となるほど、自己中心的で無謀な存在として描かれている(Projected Figures)」と高評価を獲得。観客からも「TCUのこれまでの作品の中で最高傑作」「エンディングの悲劇と感動は今考えると悲しい」「冒頭から一気に面白くなった」と絶賛の声が寄せられている。
(※TCU:(Twisted Childhood Universe)童話や昔話のキャラクターをホラー要素で再解釈した作品群)
映像では、紙芝居のような可愛いモノクロ映像で綴られるある鹿の家族の悲劇が映し出される。母親を猟師に撃ち殺され、独りでは危険な森で生き延びた子鹿は成長し妻のメス鹿の間に子供を授かる。温かい家族の生活を営む中、さらなる悲劇が起こる。妻のメス鹿が轢き殺され、幼い子鹿も行方不明になってしまう。幸せな生活が一変した子鹿は、川に捨てられた化学薬品を飲んでしまい、人間たちへの復讐の鬼と化すことに。
揺るぎない親子の絆が悲劇に見舞われることで、復讐心に駆り出される子鹿の“凶悪”なおとぎ話の発端が、可愛い切り絵風のモノクロアニメーションで綴られる。人間たちに牙をむく子鹿のゾンビは果たしてどんな結末を迎えるのか?

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『子鹿のゾンビ』は8月29日(金)より全国ロードショー