CREATIVE丨2026.01.26
「勝つためなら何でもやる」 山本由伸、王者・ドジャースの“組織と強さの理由”を語る NIKE『WINNER’S MIND』
NIKEがロサンゼルス・ドジャースの山本由伸のマインドセットや人生の選択肢に迫るトークイベント『WINNER’S MIND』をNIKE HARAJUKUで開催、生配信を行った。
山本はMLBの現場で感じたリアルな空気感を率直に語った。日本球界で数々のタイトルを重ね、満を持して飛び込んだメジャーの舞台。そこで最も強く印象に残ったのは、華やかな結果よりも、勝利のために徹底された日常だったという。
山本がまず挙げたのは、ロサンゼルス・ドジャースという組織の在り方だ。「勝つために必要なことなら、本当に何でもやる」。その言葉通り、選手一人ひとりが自己犠牲を厭わず、チームの勝利を最優先に行動する文化が根付いていると明かした。意外なのは、その土台が派手な特別練習ではなく、基礎的なメニューの積み重ねにある点だ。一流の選手ほど、毎日同じような基本動作を淡々と繰り返す。その光景を間近で見て、「これが本当の一流なんだ」と実感したという。
MLBでの驚きは、プレーのレベルだけにとどまらない。移動や生活面のサポート体制も、日本とはスケールが違う。遠征時の飛行機はチャーターが基本で、移動による消耗を最小限に抑え、次の試合に万全の状態で臨むための環境が徹底されている。「1試合にかけるエネルギーが全然違う」。その言葉には、リーグ全体が“勝負”にどれだけ本気かという実感が滲む。
ポストシーズンについても、山本は印象深い言葉を残した。レギュラーシーズンでも全力でぶつかってくる選手たちが、短期決戦ではさらにギアを上げてくる。「本気と本気のぶつかり合い」。その中で自身が特別にメンタルが強いわけではない、とも打ち明けた。緊張や不安は常にある。ただ、それを支えるのが日々の準備だという。毎日きちんと練習し、力がある状態を作れていれば、どれだけ緊張してもマウンドに立った瞬間に自信へと変わる。逆に積み重ねがなければ、緊張は悪い方向に転ぶ。その感覚は、MLBの大舞台を経験したからこそ確信に変わった。
象徴的だったのが、延長18回にもつれたポストシーズンの一戦だ。登板予定のない日で、コーヒーを飲み、寿司をつまみながらベンチでリラックスしていた。だが試合が進むにつれ、ブルペンに向かう流れが生まれる。想定外の状況でも対応できたのは、特別な精神論ではなく、積み重ねてきた準備があったからだと振り返る。
メジャーの舞台で感じたのは、才能や結果よりも「毎日の当たり前」をどこまで高い水準で続けられるか。その積み重ねこそが、あの過酷な環境で戦い抜くための最低条件だと、山本は静かに語った。








