CREATIVE2026.03.29

劇場版『チェンソーマン レゼ篇』の浮世絵木版画が全世界同時発売 浮世絵師・歌川国芳とダークヒーローが交差する

劇場版『チェンソーマン レゼ篇』浮世絵木版画

劇場版『チェンソーマン レゼ篇』の世界観を落とし込んだ浮世絵木版画が、2026年3月27日12時より全世界同時に販売された。展開するのは、トーキョー・ダブ・エージェントが手がけるECプラットフォーム「AKIHABARA PREMIUM COLLECTION」。

本作は、『チェンソーマン』としては初となる浮世絵木版画。江戸後期の浮世絵師・歌川国芳の代表作「通俗水滸伝豪傑百八人之一個 浪裡白跳張順」をベースに、作品のダークで暴力的な世界観を重ね合わせた。原典における張順の躍動する肉体や荒れ狂う波の表現はそのままに、血飛沫や水しぶきのダイナミズムを、劇場版に登場する台風の悪魔との戦いに置き換え、新たなビジュアルへと再構築している。

誇張された肉体表現と過剰なエネルギーで知られる国芳の画風は、『チェンソーマン』のダークヒーロー像と高い親和性を持つ。伝統的な彫りと摺りによる繊細な色彩の中に、チェンソーの刃が生む緊張感が共存し、古典と現代が交差する一枚に仕上がった。

劇場版『チェンソーマン レゼ篇』浮世絵木版画

制作には、日本に数十人しか残っていないとされる浮世絵職人が参加。絵師、彫師、摺師が分業で手作業を重ね、1ミリのズレも許されない精度で版木を彫り、何度も摺りを重ねることで完成へと至る。和紙には、人間国宝・岩野市兵衛による越前生漉奉書を採用。数百回の摺りにも耐える強度と、長期保存に耐えうる品質を兼ね備えた素材が用いられている。
絵師は塩崎顕。日本絵画の様式を再構成し現代的な感性に接続する作風で知られ、神社仏閣にも作品が所蔵される日本画家・浮世絵師だ。彫りは経産省認定の女性伝統工芸士・菅香世子が担当。緻密な手彫りによる版木制作と、繊細な摺りの工程を経て、限定生産の作品として仕上げられる。

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同時に、浮世絵デザインを落とし込んだTシャツとパーカーも発売。背面には木版の墨線をシルクスクリーンで再現し、フロントには「鎖鋸男」とポチタを配した。価格はTシャツが9,800円、パーカーが12,800円(ともに税別・送料別)で、いずれも数量限定となる。

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江戸の英雄譚と現代のダークヒーロー、伝統工芸とポップカルチャーが交差する今回の企画は、浮世絵文化の継承と新たな可能性の提示を狙ったもの。古典技術の精緻さと現代IPの強度がぶつかり合うことで、これまでにない視覚体験を生み出している。

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