STYLE2026.05.08

COACHのブランドアンバサダーを務めるWNBAスターのペイジ・ベッカーズ、メットガラ着用ルックを公開

ペイジ・ベッカーズ

Getty Images

WNBAスターでありコーチのブランドアンバサダーを務めるペイジ・ベッカーズが、ニューヨークで開催されたメットガラ「The Met Gala – Costume Institute Benefit」にて、クリエイティブ・ディレクターのスチュアート・ヴィヴァースによるカスタムルックを着用した。

今年のメットガラは、メトロポリタン美術館コスチューム・インスティテュートによる展覧会「Costume Art」の開催を記念して実施。ベッカーズが着用したルックは、コーチのFALL 2026コレクションにおける1940年代のテーラーリングをベースに、1970年代の視点で再構築したデザインとなっている。

ブラックのウールとサテンで仕立てられたスリーピースのタキシードは、ワイドなピークドラペル、深く開いたベスト、フレアシルエットかつ長めのレングスが特徴的なトラウザーによって構成。ゆとりのあるカッティングが軽やかなドレープを生み出し、クラシックでありながら流れるようなシルエットを描いている。

さらに、このタキシードにはハンドペイントによる表現が施され、ドロップクロスやペインタースモックに自然と残るブラシ跡や飛沫、にじみを再現。複数のツールとレイヤーを用いながら、創作現場のエネルギーを落とし込んだ。特に、アーティストが無意識に手を拭いたりブラシを当てたりする位置まで計算し、カラーを配置。刺繍ビーズやスパンコール、スワロフスキー・クリスタルによって筆致を際立たせ、濡れた絵の具のような艶感も表現している。

パーソナルなディテールとして、右袖にはパープルの糸で「5」の数字を刺繍。これはベッカーズが長年背負ってきたジャージーナンバーへのオマージュであり、現在所属するダラス・ウィングスで着用している背番号を象徴している。

足元には、1970年代から着想を得たイタリア製カウレザー仕様のブロックヒールローファーを合わせ、バッグには同様のペイントと刺繍を施したブラックサテンの「Tabby 20」をコーディネートした。

今回のルックは、完成された作品そのものではなく、“創作の途中”を身体に映し出すことをテーマに構築された。不完全でありながら美しい筆跡やにじみを重ねることで、アートが生まれる過程や個性、歴史そのものを表現。ヴィヴァースとベッカーズは、メットガラのテーマと彼女自身のテーラリングへの愛情を融合させながらルックを共同制作し、ニューヨークを拠点とする職人たちとともに完成へと導いた。

ヴィヴァースは、「つくることという視点から今年のテーマを考えました。特にニューヨークでものづくりをする感覚は、コーチにとって非常に本質的です。ファッションとアートは同じ本能を共有しており、それは作品の裏側にある仕事、クラフト、プロセス、そしてそれを形づくる人々にあります。今回はそれを前面に出す機会でした。ペイジとのコラボレーションは最初から直感的で、制作を通して協働的でした。そのことが、リアルで、正直で、彼女そのものの表現を形にする自信につながりました」とコメント。

また、ベッカーズも「今回が初めてのメットガラで、招待していただけたことをとても光栄に思っています。特に、今夜私をドレスアップしてくれたスチュアートとコーチの素晴らしいチームと一緒にいられることが嬉しいです。彼らは本当に素晴らしいパートナーで、このルックを通して、アーティストやチーム、そしてビジョンを形にするために必要な勇気と、そのプロセスを祝うことができました」と語っている。