MOVIE丨2026.05.17
トラヴィス・スコットはアクション超大作『オデュッセイア』に何故、起用されたのか? クリストファー・ノーラン監督が明かす

クリストファー・ノーラン監督が最新作『オデュッセイア』(9月11日(金)より公開)にトラヴィス・スコットを起用した理由を明かした。
予告編公開時から大きな話題を呼んでいたトラヴィス・スコットのキャスティングだが、その背景にはノーランの明確な意図があったようだ。ノーランは、「この物語は口承詩として語り継がれてきた。その感覚に敬意を示したかった。そして現代において、それに最も近い表現形式がラップだと思った」と語っている。
ホメロスの「オデュッセイア」は、もともと文字として書かれたものではなく、吟遊詩人たちによって世代を超えて語り継がれてきた作品だ。リズムや反復を用いた構造も、読み物というより“記憶し、朗読するため”に設計されたものだったとされる。ノーランは、その構造的な性質がラップと共通していると考えたという。
音楽面でも、映画は従来の歴史劇とは異なるアプローチを採用している。『Tenet』以降、ノーラン作品の音楽を手掛けてきたルドウィグ・ゴランソンは、今作でオーケストラを完全に排除。代わりに大小35種類のゴングとシンセサイザーを用い、どの時代にも属さないサウンドスケープを構築したという。
ノーランとスコットの関係は、『TENET テネット』でスコットが制作した楽曲「The Plan」から深まった。ノーランは2020年のインタビューで、スコットについて「1年がかりのパズルの最後のピースだった」と語っていた。またノーランは、『TENET テネット』へのスコット参加を提案したのがヨーランソンだったことも明かし、「一緒に仕事をするのは素晴らしかった」とコメント。さらに、完成した映画を制作チーム外で最初に観た人物のひとりがスコットだったとも語っていた。
「オデュッセイア」は、古代ギリシャの詩人ホメロスによって書かれた英雄譚であり、西洋文学の金字塔にして世界最初の物語のひとつとして知られている。トロイア戦争の終結後、イタケの王、オデュッセウスは、家族の待つ故郷へ帰還を目指す。しかし彼の前には、神々の介入、怪物、そして荒れ狂う海など容赦ない試練が立ちはだかる。本作は、10年にも及ぶ主人公の壮大なる旅と冒険を描いている。ノーラン監督は、「この物語は3000年もの間、世代を超えて人々を魅了してきた。これは単なる“ひとつの物語”ではない。“物語そのもの”なんだ」と今『オデュッセイア』を映画化する理由を明かしている。
また、本作は、最新のIMAXの技術を用い世界各地で撮影。ホメロスの原点ともいえる叙事詩を、長編映画史上初めてIMAXフィルムスクリーンで映像化した。キャストにはオデュッセウス役のマット・デイモン、トム・ホランド、アン・ハサウェイ、ロバート・パティンソン、ルピタ・ニョンゴ、そしてゼンデイヤ、シャーリーズ・セロンら豪華出演陣が名を連ねている。
『オデュッセイア』は9月11日(金)より全国ロードショー









