MOVIE丨2025.09.23
“みんなおかしくなる” この団地に住んだ人たちにしか聴こえない怖音の正体とは?『層間騒音』韓国版予告編

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韓国発のホラー映画『層間騒音』が、10月10日(金)より公開される。この度、本国で話題を呼んだ韓国版予告編が解禁となった。
ドン、バタン、カタカタ…。日常生活で聞こえる何気ない生活音だが、もしも音の発信源が分からず、得体のしれない恐怖も伴う“怖音(ふおん)”だとしたら…。タイトルの『層間騒音』(そうかんそうおん)という言葉は、集合住宅で上下階から聞こえてくる生活音(足音、話し声、ドアの開閉音、家電製品の音など)を指す韓国の言葉である。原因不明の騒音が鳴り響く、古い団地を舞台をした韓国発のホラー映画『層間騒音』は、2025年6月に韓国で封切られた。公開と同時に口コミが爆発的に広がり、韓国映画の中で3週連続第1位を獲得、現時点で今年1番ヒットしたホラー映画となった。(8月15日現在)
ジャンル映画に特化し、世界的権威のある「第57回シッチェス・カタロニア映画祭」のアンヘル・サラ・コルビ芸術監督から「今年最高のジャンプスケア」と評され、他からも「『仄暗い水の底から』の再来」「韓国ホラーの新たなマスターピース」という高評価を得ている。監督を務めたキム・スジンは、「ミジャンセン短編映画祭」4万回の殴打部門で、最優秀作品賞の受賞歴を持つ実力派で、『哭声/コクソン』『コンジアム』の音響監督を務めたパク・ヨンギが、かつてない身の毛のよだつサウンドを生み出している。聴覚障がいのある主人公ソ・ジュヨンを演じるのは、ドラマ『ジャガイモ研究所』のイ・ソンビン。行方不明の妹を探すうちに、不可解な騒音が齎す恐怖と対峙するという難役を演じきった。同じく団地の騒音に悩まされている怪しい隣人には、Netflixで配信中の大ヒットドラマ『未知のソウル』で注目を浴びる、リュ・ギョンスが演じている。
ある日聴覚障がいを持つソ・ジュヨンは、妹のジュヒが突然失踪したと知らされる。2人は以前一緒に暮らしていたが、ジュヒは騒音が聞こえると言い始め、ジュヨンには補聴器を付けてもその騒音が聞こえず、食い違いから喧嘩になったきり会っていなかった。ジュヒが住んでいた団地の部屋に入ると、天井にはびっしりと防音シートが敷き詰められていた。直後に尋ねてきた隣人から、「夜は静かにしてもらえますか、これ以上うるさくしたらその口を裂く」と脅される。しかしジュヒが失踪した後の部屋には誰も居ない…。妹が見つかるまで団地の部屋に泊まる事にしたジュヨンは、補聴器を介して奇妙な音が聞こえ始める。やがて音だけでなく何かの存在も感じるようになり…。これらは、妹の失踪に関係しているのか、それとも……。
韓国版予告編は、日本版の予告編と打って変わった怖さが体感できるといい、本国で話題を呼んだ。日本版の予告編では、ベートーヴェンの名曲「エリーゼのために」の電話着信音に乗せてスタートする。しかし韓国版では、「真下の部屋の者です」と語る男性が、玄関ドアに設置されたナンバーキーを、包丁で突くという衝撃的なシーンから展開されていく。
聴覚障がいを持つ主人公のソ・ジュヨンが、突然行方をくらました妹のジュヒを探すために、住んでいた古い団地を訪れた。ジュヒの部屋で、失踪した手がかりを探していると、勢いよく出る水道の音、部屋の天井を叩く住民女性、洗濯機の音といった生活音が鳴り響くシーンが投映されていく。そして英題となっている『NOISE』(騒音)という文字が横に流れると、「静かにしなさい!」「もうやめて!」「誰だー!」といった、薄気味悪い声を轟いていく。この叫び声は、この団地に住んでいる人たちの、おぞましい悲鳴だという…。
続いてカタカタという異音に併せて場面が転換すると、“キーン”というこの世のものとは思えない“怖音(ふおん)”が聴こえてくるはず。約5秒間の怖音が聴いたジュヨンが、「聞こえる? 音がするでしょ! 604号室は取り憑かれてるわ」と叫ぶ姿を捉えており、妹が暮らしていた部屋が恐ろしい怪奇に巻き込まれていることを示唆している。“みんなおかしくなる”と語られる、この団地に住んだ人たちにしか聴こえない怖音の正体とは…?

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『層間騒音』は10月10日(金)より全国ロードショー