SPORTS丨2025.09.22
「MVP確定だろ」「アンチも消えたな」大谷翔平、さすがに理不尽すぎる… バケモノ級ホームラン連発で量産モード突入

大谷翔平
写真:AP/アフロ
9月20日(日本時間9月21日)に行われたロサンゼルス・ドジャース対サンフランシスコ・ジャイアンツ戦で、ドジャース・大谷翔平が、2試合連発となる豪快な逆方向アーチを放った。
6回裏、この回先頭の1番大谷は、4番手ジョエル・ペゲーロに対し、カウント2-2と追い込まれるも、5球目、外寄り高めに投じられた160km/hの剛速球をフルスイング。大谷は最初からこの配球を読みきって待ち構えていたかのように、左方向へ打球を打ち上げると、打球が快音とともに瞬く間に伸び上がり、そのまま勢いを落とすことなくスタンドへ。今季第53号はMLB公式の記録では、打ち出し角度は33度、打球速度107.4マイル(約172.84km/h)、飛距離403フィート(約122.83メートル)をマークする豪快な逆方向弾となった。実は大谷、前日の試合でも、1-2、ドジャース1点のビハインドを追う5回裏・2死一、二塁の場面で、ジャイアンツの先発左腕ロビー・レイに対し、カウント2-2と追い込まれるも、5球目、外角高めいっぱいのところへと投じられた153km/hの直球を上手くレフトスタンドへと運んで第52号を放っている。この時も大谷は、難しい球であったにもかかわらず、レイの球をコース・球種ともに読んでいたかのようにスムーズにバットを出し、上手く逃がさずに運ぶようにスイング。技アリの一発を放っていた。つまり、52号・53号ともに、追い込まれてから投じられた外角高め、遠いところへの剛速球をホームランにしているのである。
失投であるならばまだしも、そのいずれもが難しい球で、かつ、カウント的にも打者が不利という場面。しかも2試合とも、ピッチャーはほぼキャッチャーのサイン通りに投げていただけであるから、痛打されたところで投手を攻めるのは酷であるし、そもそもキャッチャーのベイリーからすれば、打ち取れると思って投げさせた球が、いずれも痛打されるという、なんとも手痛い状況に。そのせいか、第53号の際には、大谷がボールを捉えた瞬間にベイリーは呆然とし、腰を上げることなく打球を見送るというリアクションを見せることとなったのである。要はバッテリーにも非がなく、“相手が悪かっただけ”という状況での2本のアーチというわけだが、量産モードとなった大谷の打撃に、SNS上では「MVP確定だろ」「完全にリミッター解除」「大谷さんが相手は悪すぎる」「どこ投げても大谷さんには関係ない」「投手は悪くない…大谷さんが理不尽なだけだ」「SNSのアンチも消えたな」といった様々な反響が巻き起こることに。
これまでも大谷はいわゆる“量産モード”に突入すると、それがどんなに難しい球であったとしても、造作なくスタンドへと放り込むという凄まじい打棒炸裂状態となることで知られているが、今季残り10試合を切り、ここからどこまで大谷が本塁打数を伸ばすこととなるのか、さらなる注目が集まりそうな気配だ。