CREATIVE丨2025.12.17
『攻殻機動隊』草薙素子を空山基が“未来の身体”として再構築 新作彫像2体を世界初公開
アーティスト・空山基が手がけた『攻殻機動隊』草薙素子をモデルにした新作彫像2体が、2026年に開催される2つの大型展覧会で世界初公開される。サイバーパンクSFの象徴ともいえる草薙素子を、空山独自の美学で“未来の身体”として再構築した立体作品で、シリーズが問い続けてきた〈人間と機械の境界〉というテーマと、空山作品の核心が真正面から交差する。
1体目は、2026年1月30日から4月5日まで虎ノ門ヒルズのTOKYO NODEで開催される『攻殻機動隊展 Ghost and the Shell』にて展示される。この展覧会は、歴代の『攻殻機動隊』全アニメシリーズを横断する史上初の大規模展で、作品世界を多角的に体感できる構成。その中で公開される空山基の草薙素子像は、鏡面と透明素材による複層的な反射をまとい、観る側の身体感覚にまで訴えかける強烈な存在感を放つ。

©Hajime Sorayama. Courtesy of NANZUKA
©Shirow Masamune / KODANSHA
もう1体は、2026年3月14日から5月31日までCREATIVE MUSEUM TOKYOで開催される、空山基最大規模の回顧展『SORAYAMA 光・透明・反射 -TOKYO-』で披露される。こちらも世界初展示となり、空山自身が長年追求してきた光沢、透明感、反射というモチーフの集大成の中で、草薙素子というキャラクターがどう再解釈されているのかが見どころになる。

©Hajime Sorayama. Courtesy of NANZUKA
©Shirow Masamune / KODANSHA
空山基は今回の制作について、原作者・士郎正宗への敬意と愛情を込めつつ、『攻殻機動隊』のコンセプトに寄り添いながら自身の美学を反映させたとコメントしている。草薙素子をテーマにした立体だからこそ、アイデアやコンセプトをより自由に表現でき、彼女の存在感や世界観を立体的に拡張できたという。
2025年は劇場版『GHOST IN THE SHELL/攻殻機動隊』(1995年)の公開30周年という節目の年でもあり、シリーズは国内外で再評価の機運が高まっている。さらに2026年には、サイエンスSARU制作による新作TVアニメ『攻殻機動隊 THE GHOST IN THE SHELL』の放送も予定されており、そのタイトルロゴデザインを空山基が担当することでも注目を集めている。今回の新作彫像は、30周年から新作アニメへと続く大きな流れの中で生まれた象徴的な作品と言える。
2つの展覧会ではオリジナル物販の展開も予定されており、立体作品とあわせて楽しめる要素も多い。空山基が描き続けてきた未来美学の最前線に立ち現れた、新たな草薙素子像。その姿を“展示空間ごと”体感できる貴重な機会になるだろう。









