CULTURE丨2025.12.20
今後のコラボの可能性も? 『ストレンジャー・シングス 未知の世界 5』小島秀夫&ダファー兄弟が対談

Netflixシリーズ『ストレンジャー・シングス 未知の世界 5』の勢いが止まらない。最終章となるシーズン5のVOL1が配信開始からわずか5日で視聴回数5960万回を記録し、Netflixの英語作品史上、最高の初週視聴数を更新。世界中で改めて熱狂を巻き起こしている。
そんな中、本作のショーランナーであるダファー・ブラザーズ(マット&ロス)と、ゲームクリエイター小島秀夫によるスペシャル対談映像が解禁された。対談の舞台は東京・KOJIMA PRODUCTIONS。オフィスに足を踏み入れたダファー兄弟は、象徴的存在であるルーデンス像に迎えられ、「夢のようだ」と興奮を隠せない様子を見せる。
映像では、ダファー兄弟がゲーム用3Dモデル制作のためのスキャン撮影を体験。65台ものカメラに囲まれ、イレブンの能力発動時のポーズなど、さまざまな表情や動きを試す姿が収められている。その合間に行われた対談では、互いの作品へのリスペクトが次々と語られた。
小島は『ストレンジャー・シングス』について、「80年代作品への影響が色濃く、SFでありホラーであり、アクションでもあり西部劇でもある。自分の原点に戻ったような感覚になる特別なドラマ」と絶賛。これに対しロス・ダファーは、『AKIRA』や『エルフェンリート』、『サイレントヒル』、そして『メタルギアソリッド』など、日本のアニメやゲームから多大な影響を受けてきたことを明かし、「僕らのフィルターを通して、このシリーズに反映されている」と語る。
マット・ダファーも「14歳の頃に『メタルギアソリッド』をプレイして衝撃を受けた。アメリカで育った自分たちにとって、まったく新しい物語の伝え方だった」と振り返り、日本のクリエイティブが自身の表現に与えた影響の大きさを強調した。
シリーズがここまで支持された理由について、マットは「魅力的な若いキャラクターとキャストの存在」を挙げる。小島も「9年かけて彼らの成長を見守ることで、まるで一緒に暮らしているような感覚になる。ここで終わる決断は勇気がいるが、だからこそ作品は永遠に心に残る」とシリーズ完結を称えた。
対談の最後には、小島が「世代は違うが、共通点が多く、双子や三つ子のような感覚」と語り、クリエイター同士が影響を与え合い、次の世代へと創作が受け継がれていく“螺旋”への感謝を口にする場面も。完成した3Dモデルを見て盛り上がる一同に、小島が「ゲームに出たい?」と問いかける場面もあり、今後の思わぬコラボの可能性を匂わせている。
『ストレンジャー・シングス 未知の世界 5』VOL2は12月26日、フィナーレとなる最終話は2026年1月1日に配信予定。夢の対談が示した世代とジャンルを超えたクリエイティブの連鎖とともに、“最後の冒険”がどんな結末を迎えるのか、期待は高まる一方だ。









