CULTURE2026.01.19

ラジオ局では放送禁止 アイルランドの過激ヒップホップ・トリオ KNEECAP、2026年に新作アルバムリリースを予告

KNEECAP/ニーキャップ

© Kneecap Films Limited, Screen Market Research Limited t/a Wildcard and The British Film Institute 2024

アイルランドのヒップホップ・トリオ、KNEECAPが、新作アルバムを2026年にリリースするとファンに約束した。


KNEECAPは2022年まで北アイルランドでは公用語として認められていなかったアイルランド語でラップをし、政治的な風刺の効いたリリックに反抗的なパンク精神を融合したスタイルで注目されている。政治家にも目をつけられ、検閲の対象としてラジオ局では放送禁止になるなど、その過激な言動で度々論争を巻き起こしていることから、「セックス・ピストルズ以来、最も物議を醸すバンド」という呼称もある。

昨年開催された「コーチェラ・フェスティバル」ではパフォーマンス中にイギリスの元首相マーガレット・サッチャーと、パレスチナにジェノサイドを行い続けるイスラエルを批判したことで、生配信が一時的に中断。タブーを恐れずに自分たちのプラットフォームを使って声を上げる姿勢と、そのエネルギッシュなパフォーマンスで、アイルランドのみならず世界中の人々から支持を得ている。

2024年リリースのアルバム「Fine Art」は批評家から好意的に受け止められ、アイルランドのチャートでも高い順位を記録。だがその後、メンバーの一人モ・カラが2025年にイギリスで起訴される法的問題に直面。ライブ中に特定の旗を振った行為が問題視され、テロ関連の疑いで告発される騒動となったものの、控訴審では告発が手続き上の不備により無効と判断された。

それでもKNEECAPは創作を止めず、昨年は Orbital の Paul Hartnoll と共演した「Sayōnara」や、Sub Focus とのコラボ曲「No Comment」など、政治的な緊張を反映した楽曲も積極的に発表している。

今回の告知では、2026年に向けた新作への意気込みと共に、これまで支えてくれたファンへ感謝の言葉も寄せられている。アルバムの詳細や楽曲の方向性はまだ明かされていないが、彼らの活動が次のフェーズへと進むことは間違いない。