MOVIE2026.01.22

観客は戸惑い、倫理観を揺さぶられる ランティモス監督&アリ・アスターの不穏なサスペンス映画『ブゴニア』

ブゴニア

©2025 FOCUS FEATURES LLC.

『哀れなるものたち』で世界を席巻したヨルゴス・ランティモス監督が、再び常識をひっくり返す。アリ・アスターと「パラサイト 半地下の家族」製作陣をプロデューサーに迎えた誘拐サスペンス映画『ブゴニア』が、2月13日より全国公開される。

原作は、韓国の伝説的カルト映画「地球を守れ!」(03)。荒唐無稽な設定を現代的にアップデートし、混沌とした時代そのものをブラックユーモアで切り取る、いかにもランティモスらしい一作だ。公開日には「13日の金曜日」が選ばれ、不穏さと美しさが共存する世界観を象徴する形になっている。

主演はエマ・ストーンとジェシー・プレモンス。カリスマCEOのミシェル(エマ・ストーン)は、仕事を終えて帰宅した瞬間、覆面の男たちに誘拐される。犯人は、彼女を“地球を滅ぼす宇宙人”だと妄信する末端社員テディ(ジェシー・プレモンス)と、その従弟ドン。地下室に監禁されたミシェルに突きつけられるのは、「地球から手を引け」という支離滅裂な要求だった。

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今回解禁された本編映像では、拘束されたミシェルが理詰めで対話を試みる一方、陰謀論に傾倒したテディが独自の“情報”を盾に反論を重ね、会話がまったく噛み合わない様子が映し出される。圧倒的に不利な状況でも冷静さを失わないミシェルと、確信に満ちた狂気を漂わせるテディ。その応酬が生むブラックユーモアは思わず笑みを誘い、先の読めない展開に緊張感が走る。

あわせて解禁されたのは、ヨルゴス・ランティモス監督、エマ・ストーン、ジェシー・プレモンスの3ショットによるインタビュー映像。ランティモスは本作について「観るうちに信じる対象が移り変わり、誰を応援すべきか分からなくなる。非常に面白い体験になるはず」と語る。エマ・ストーンは脚本を初めて読んだ際の印象を「読むのをやめられないほど引き込まれた。驚きと現実とのつながりがあり、未来を占っているように感じた」と明かし、ジェシー・プレモンスはテディという人物について「彼がここに至るまでに、さまざまな苦痛やトラウマがあった」と分析する。

すでに海外で本作を鑑賞した観客からは、「エマ・ストーンとジェシー・プレモンスの噛み合わないレスバトルが最高」「結末を知っていてももう一度観たくなる」「脳がバグる快感がやめられない」「ランティモス作品の中でも最高峰」といった声がSNSに相次いでいる。

ゴールデングローブ賞では作品賞、主演女優賞、主演男優賞の主要3部門にノミネートされ、SAG賞やPGA賞でも主演コンビが揃って評価を受けるなど、アカデミー賞ノミネートへの期待も高まる『ブゴニア』。孤高のCEOと“世界を救う”と信じる妄信男、その対立の先に待つ予測不能なラストが、観る者をどこへ連れていくのか。

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