MOVIE丨2024.11.30
「まさかこんな目に遭うとは」部屋が荒らされ、何かが粘着 タイ発“家系ホラー”『バーン・クルア 凶愛の家』冒頭映像
![バーン・クルア 凶愛の家](https://thecage.tokyo/wp-content/uploads/2024/11/kyoai2.jpg)
Ⓒ 2023 GDH 559 AND ALLY ENTERTAINMENT (THAILAND) CO., LTD.
タイ国内で公開されるや、同時期公開の『ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー』や『ジョン・ウィック:コンセクエンス』などのハリウッド大作を押しのけ、3週連続No.1の興行収入を記録した、タイのサスペンス・ホラー映画『バーン・クルア 凶愛の家』が、現在全国公開中だ。
ついに日本上陸となり、すでに映画をみた観客からは、「驚くほど見応えある作品で、2時間全集中、怒涛の展開に最後まで釘付け」「ホラー映画だよな…?なんで泣いてるんだ?」「まさかすぎる展開に面食らう事間違いなし」などと驚きの声が上がっている本作より、本編冒頭映像が解禁となった。
映像は、「不動産業界は長いが、初めてです。まさかこんな目に遭うとは」と嘆く仲介人に連れられ、妻のニンが貸し出していた部屋の惨劇を目の当たりにするシーンから始まる。
部屋中が荒らされ、割れた窓ガラス、カーペットをめくると何かが粘着しており、思わず顔を顰めるニンに、仲介人は「借主は退去後に転居してしまい連絡がつかない」のだと告げる。そして、賠償請求をするにも時間や費用がかかると、自費での修理を勧めるが、家賃収入を当てに生活をしていたニンは、そんなことはできないと途方にくれる。すると、仲介人は、「それならば最低限の修理を行い、ここに移り住み、今の自宅を貸家に出せばいい」と提案をするのだった。どうやら、ちょうどニンの自宅周辺で貸家を探している人物がいるというのだ…。
しかし、ニンは「自宅は夫名義で、夫は貸家に出すことに反対している」と明かす。そして、すでに不穏な空気が満載な中、表札に“インちゃんの家”と書かれた自宅が映し出される。ニンと夫のクウィン、そして娘のインが仲睦まじく生活しており、朝食を作るニンに、インは「ママ、卵は3つがいいな。星まで背が伸びるように」に屈託のない笑顔を向けた。テレビを見ながら朝食をとるニンと、クウィンに自宅を貸家に出そうと持ちかけるニン。一見、何気ない家族の生活が描かれているように思われる。
![バーン・クルア 凶愛の家](https://thecage.tokyo/wp-content/uploads/2024/12/kyoai3.jpg)
Ⓒ 2023 GDH 559 AND ALLY ENTERTAINMENT (THAILAND) CO., LTD.
この映画は、ニン、クウィン、そして越してくるラトリーという謎の女の3つの視点で描かれる。まだ映画を見ていない方は、この何気ない約3分の映像を忘れずに、映画館へ足を運んで欲しい。そして、映画をすでに見た方には、この映像にはすでにたくさんの明かされていない事実が描かれていることが発見できるはずだ。まるで謎解きのように視点の変化により二転三転する物語と、次々と明かされる真実に衝撃を受けること間違いなし。
本作は、ホラー、スリラーのジャンルを中心に活躍するタイの映画監督ソーポン・サクダピシットが監督を務める。“家系ホラーの巨匠”とも呼ばれる彼の作品は、深みのあるドラマと独特な雰囲気のあるホラーの融合、強いクリエイティビティとロケーションセンスで知られている。本作でも彼の才能は遺憾なく発揮され、彼が作り出す世界観が恐怖を最高に盛り上げる。
![バーン・クルア 凶愛の家](https://thecage.tokyo/wp-content/uploads/2024/11/kyoai1.jpg)
Ⓒ 2023 GDH 559 AND ALLY ENTERTAINMENT (THAILAND) CO., LTD.
夫のクウィンとともに娘のインを幸せな家庭で育てようと努力している母親ニンを演じるのは、映画やテレビシリーズで活躍する人気女優でモデルのニッター“ミュー”ジラヤンユン。一見、完璧な家族を持つ普通の父親のように見えるが、実は過去に起こった、ある出来事による苦痛と罪悪感に苦しめられている夫クウィンに俳優・モデル・歌手と多方面で活躍するスコラワット“ウェイア”カナロス。ニンの家の借主になる謎の女を、40年以上にわたるキャリアを持つベテランのタイの女優・モデル・歌手のペンパック・シリクンが演じる。
『バーン・クルア 凶愛の家』は11月22日(金)よりシネマート新宿ほか全国公開中