SPORTS丨2025.03.07
スポーツマンシップのかけらもない… 久保建英を人種差別発言したファン、完全特定される SNS大荒れ「罰金じゃすまない」「勝ち点も剥奪しろ」

Photo by Mutsu Kawamori/AFLO
ソシエダの日本代表MF久保建英が、人種差別的な発言の被害にあった。バレンシアのファンが特定されて処分を受けたことについて、SNSのファンたちも反応している。
久保が人種差別的な発言を受けたのは、今年1月19日に行われたラ・リーガ第20節のバレンシア戦だった。敵地・メスタージャで行われた一戦で、久保はピッチサイドでウォーミングアップをしていた。するとスタンドから、久保とMFアンデル・バレネチェアに向かってバレンシアファンの数名が人種差別的な言葉を発した。
各メディアによると久保に対しては「チノ(中国人)目を開けろ。お前はチノだ」と発言。さらにバレネチェアには「ETAのメンバー、クソ野郎、爆弾を仕掛けてみろ!」と罵声を浴びせた。なおETAとは「バスク祖国と自由」という組織で、バスク地方の独立を目指してテロ活動を行ってきた過激派。2018年に活動を解散している。
ソシエダは、久保とバレネチェアへの差別的な発言について、試合後すぐにスペインリーグに対して訴えを起こしていた。スペイン紙『ムンドデポルティボ』によると、人種差別的な発言を行ったファンは、テレビの中継映像やスタジアムにある200台近くの防犯カメラから特定されたようで、スペインの国家暴力対策委員会が調査を実施。罰金4000ユーロ(約62万4000円)と今後1年間のスポーツ会場への立ち入りを禁止する制裁案を出した。
この報道を受けて、SNSのファンたちは「とりあえず特定されてよかった」と安堵した声がある一方で、「リーガはどんどん人種差別を駆逐しろ」「罰金じゃすまない。スポーツマンシップのかけらもない」「バレンシアサポは反省しないね。差別が当たり前になってるな」「スペインってやたら人種差別が目立つな」「バレンシアの勝ち点も剥奪しろ」といった厳しい反応が多数見られた。