MOVIE2025.06.02

25万本の骨と5500個の頭蓋骨の塔…少年は、なぜ恐ろしい塔を登るのか?『28年後…』特別ポスター

28年後...

監督のダニー・ボイルと脚本家のアレックス・ガーランドが再タッグで挑んだシリーズ最新作『28年後…』が、6月20日(金)より公開される。この度、感染者だらけの28年後の世界に建つ、おびただしい数の頭蓋骨や人骨が積み上げられた不気味な塔“ボーン・テンプル”を描いた特別ポスターが解禁となった。荒廃した世界を必死に生きる少年スパイクが、その恐ろしい塔を登っており、常に死と隣り合わせの過酷な現実を際立たせるビジュアルになっている。

特別ポスターに描かれているのは、ダニー・ボイルが本作で全世界に向けたメッセージ「メメント・モリ」の想いが込められた“ボーン・テンプル”だ。「メメント・モリ」とはラテン語で「死を忘れるな」という意味をもつ。不気味で強烈なビジュアルの“ボーン・テンプル”は、凶暴な感染者だらけの本土で<感染者>と共に生きる博士ケルソン(レイフ・ファインズ)が、25万本以上の骨と5500個もの頭蓋骨を積み上げて築いたものだ。彼は「人間は必ず死ぬ。感染者もそうでないものも、死者は皆同じなのだ」と聖職者のように死者を分け隔てなく敬っており、この骸骨の塔はその信条を具現化したものだ。この塔は、リトアニア北部のシャウレイ郊外で無数の十字架が立ち並ぶ「十字架の丘」や、コロナウイルスによる英国内の死者数と同じ約15万人分のハートマークが描かれたロンドンの追悼壁など、死者の記憶を刻んだ実在のランドマークを彷彿させる本作の象徴的な舞台となっている。

またポスターには、少年スパイクが“骸骨の塔”に登り、頭蓋骨を掲げている様子が描かれているが、監督のダニー・ボイルは、「スパイクには素晴らしい島の家があるのに、なぜ危険を冒すのか」と、その行動の裏に重大な事情があることを仄めかしている。

『28年後…』は6月20日(金)より全国ロードショー

WHAT TO READ NEXT